Defender 名古屋のカーオーディオプロショップ “TRIGGER”

Defender

 2024年5月2日(快晴 やや涼しい)、奥さんは長野の娘の所に整理整頓指導でいないし、息子のトクチンは学校に行っていていない。つまり、防人一人でお留守番である。しかし、晴天の休みとあればゴソゴソと出かけないわけにはいかないので、自転車で家を出発!本来なら岐阜の長良川とか根尾川とかまで行きたいところなのだが、何故か名古屋市内からの強烈な引力源の作用のため、名古屋市を周回するように自転車でプラプラ走る。なるべく名古屋から離れる方向にスタートしたつもりだが、有松、鳴海宿、笠寺、桜山とどんどん引力源に引き寄せられて行く。

 その引力源とは名古屋市の覚王山という所から南東方面にある、『カーオーディオ専門店 TRIGGER(トリガー)』なのである。代車ディフェンダーに装着されていたメリディアン音響システムに参ってしまって、さきもりちゃん(我が家のディフェンダー90)が退院してきたら、標準オーディオをメリディアンシステムに勝るとも劣らない状況にできるのかどうか?、費用対効果はどうなのか?といった基本的なことを教えてもらいたいという頭の中の願望が、僕をここまで来させてしまったのだろう。

 自転車を置く場所を関係者らしき人に聞いて、指示された場所にデポして、店舗に入ろうとすると、その人が話しかけてきた。

「カーオーディオの関係で?」

と聞かれたので、今までのことを身振り手振り交えて説明し終わると、

「最近はディフェンダーも出回るようになってきたためか、音響システム改善の問い合わせが多いんだよね」

とのこと。どうも、この方が店長のようだ。そこで、気になる質問を投げかけてみると、

「もちろん、メリディアンに勝る状況にすることはできますよ」

との返答に防人も色めき立つ。まず、第一にやることはDSPアンプを装着すること。これが工賃も含めて10万円。これでかなり音質は良くなるらしい。更に、ゆとりがあれば、アンプで引き出された音質に対応しうるスピーカーを装着すること。これが工賃含めて10万円。

「合計20万円かければ、標準装備の音響システムでもメリディアンの音質を越えていきますよ」

とのことらしい。

DSP(デジタル・シグナル・プロセッサー)アンプとは!

 最近の車は、オーディオシステムだけ交換ということが出来なくなってきている。例えば、ディフェンダーなんかも、オーディオ、クーラー、テレインレスポンス、…などが一つに統合されている?(多分!?)ので、メインユニットを交換してしまうと、色々な純正機能が失われてしまうのである。そこで登場するのがDSPアンプらしいのだ。これはオーディオの「調整機能」と「パワーアンプの強化」を同時にこなせるお手軽で高機能なユニットらしい。純正オーディオが外せない、または、外したくない人にとって救世主的アンプなのである。そして、これを取り付けるだけで音質はがらりと変わるらしい。

《追記》その後、ランドローバー京都に行って、オーディオにつて聞いてみたのだが、ディフェンダーのPiviproは繊細で、DSPアンプでも不具合が起こる可能性があると指摘された。Piviproの更新にDSPアンプが付いていけてない場合、それは顕在化することがあるとのこと。あくまで、不具合の可能性があることを考慮したうえで、自己責任でお願いしますとのことであった。ウーム、悩ましい。

 中央に立って、6種類のスピーカーを聴き比べることが可能。店長が至れり尽くせり対応してくれて、それぞれのスピーカーの癖が良くわかった。いきなり来た客に懇切丁寧に説明してくれて、本当にすごいお店だなあと思った。
 お洒落な店内は、夜はカクテル片手に…てな感じ。素晴らしい音響システムで音の質を徹底的に追及するマニアさが漂うすごいお店だ。名古屋ってこういうこだわりのお店が意外と多いんだよね。
 防人が気に入ったのはフランス製のフォーカルとかいうスピーカーだ(黄色矢印)。5万円で工賃合わせて10万円。左隣の似たようなスピーカーは同じ会社のもので、値段は17万円だ。聞き比べてみたが違いが判らなかった。店長曰く「チューニングが奥深くて、追及していくといい音が出せるポテンシャルははるかに高い」とのこと。ただ、普通は費用対効果では黄色矢印の5万円のヤツで十分らしい。それから、黄色の円(楕円)で囲んだものがDSPアンプだ。

Spotifyについて!

 お店で、防人のスマホで松任谷由実の「真夏の世の夢」を聞かせてもらったのだが、ドラムの部分はいいのだが、ヴォーカルがこもっているというか、平面的に聞こえて物足りなかった。ほかの曲も似たり寄ったりだ。それに対して、店長のスマホで、Amazonミュージック(店長はAmazonミュージックなのだ)をBluetooth接続した時の音は立体的でボリューム感に満ち溢れていた。これは防人のSpotifyがいけないようだが、一体どうしたものか?と思って調べてみた。Spotifyでプレミアム会員として契約すると、音質の所が「自動」設定になっていて、これはラジオレベルの音質のようだ。そこで、「最高音質」を選択する。それと、音質がいまいちになってしまう大きな原因として、Spotify独自の「ラウドネスノーマライゼーション」という設定にあるらしい。これはどの曲も音量を一定にする設定で、いちいちボリュームつまみを調整する必要がない代わりに、音の大きな曲に制限を設けていて、音のダイナミックレンジに悪影響を及ぼしているらしい。

 そう言えば店長が、

「音量を20くらいにしているのに、音が少し小さいなあ」

とぼやいていた理由がこれではっきりした。早速、このラウドネスノーマライゼーションを無効にする。さて、これでメリディアンはどのように反応するだろうか。音響システムが良くなると、音源の善し悪しが露骨にわかることになり、そのあたりも気を使わなくてはならないのだなあと思った。

 Spotifyのホームの左上の所をタップし、設定とプライバシーを選択する。音質を選択して「自動」から「最高音質」へと変更。再び、設定に戻り再生を選択して「音量のノーマライズ」をオフにする。これで完了か?ちなみに防人のスマホはアンドロイドだ。

《追記》上記の設定にして、代車ディフェンダーに乗ってみたら、全然音が良くなった。それまでは、曲によって音が良くなったものもあったが、大多数はあまり変化がなかった。松任谷由実の「真夏の世の夢」はドラムの響きが良くなったが、よく聴き返してみると、ヴォーカルの響きがいまいちと言うことになり、TRIGGERに行ってそれが顕在化した。しかし、今日は上記の設定でディフェンダーに乗り込み、曲を聴きながらトクチンをサッカーに送ったが、最高のサウンドでトクチンもノリノリだった。音量も7,8くらいで十分すぎる曲もあり、中には11~13位の方が良い曲もありマチマチ。関係ないが、トクチンのサッカーの結果はピヨピヨ!

 外観はGW開けたら塗り替えて、黒色になるとのこと。この外観もこれで見納めか!貴重な写真となるかも。

 帰り際、店長が

「秋ぐらいですかね?」

と聞いてきたので、

「いやーッ、もっと全然早くさきもりちゃんは退院すると思いますけどね(現実の会話で”さきもりちゃん”とは言っていない)」

「しかし、新車で購入されたんでしょ?」

「はいッ。まさかこんなにも劇的なカーライフが待ち受けているとは思いもよりませんでしたよ。まあ、エンストしたことでメリディアン装着のディフェンダーに乗れて、それで音の世界に目覚め、このお店にも来ることになって!」

「幸か不幸か! オーディオ沼は深いですよ」

「沼にははまり込まないように注意します」

「もう・・・・・!イヤッ、・・・。それではディフェンダーが戻ってきたら連絡くださいね」

「その時はよろしくお願いします」

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