ピヨピヨ釣日記 (2024.6.12 石徹白川支流峠川C&R区間)

フライフィッシング

 日曜日の夜頃から体調が悪く、微妙に喉が痛い状態だった。月、火といまいちの体調だったが、火曜日の夜頃から復活の兆しがあり、休みの水曜日は通常全開モードになっていた。「仕事中は体調悪く、休みの日に体調復活するとは防人もなかなか社畜化をせずに浮世を渡り歩いておるわい」と内心ほくそ笑んだのである。そんな水曜日は、岐阜の郡上八幡、白鳥を越えて石徹白川(いとしろがわ!ちなみに、若い頃、防人は”いしてつしらかわ”と読んで、恥をかいた経験あり)のC&R区間を釣ってみようと思ったのだ(人生を果敢に攻める防人)。前回の当貝津川ではワクワク感満点だったにもかかわらず、ボウズ(魚が一匹も釣れないこと)を食らってしまった防人だけに、ここは起死回生といきたいところだ。そして、選んだ場所は石徹白川の源流とかではなく、支流峠川のC&R区間だ。C&R区間は餌釣りが禁止で、フライ(西洋式毛バリ釣り)、テンカラ(和式毛バリ釣り)、ルアー(これはわかるよね)のアングラーに日々攻め立てられていて、釣られてもリリースされるので賢くなった魚達が生息している所だ。当然、難しい釣りになる可能性が高いのだが、そして、今回はボウズは許されないカド番的状況なのだが、あえて困難な場所を選ぶところが、開化期を迎えた防人のメンタル的充実ぶりを物語っている証拠ではないか(攻める防人)。

 朝も、目覚ましが鳴る3時50分より10分も前に目がパチリと開いて、準備して代車ディフェンダー君と共に我が家を出発。犬山、美濃加茂、富加、美濃市を経て長良川沿いの国道156号線を郡上方面に向かって下道をひた走る。

 長良川鉄道の郡上八幡駅だ。郡上八幡は徹夜で踊り狂う郡上踊りで有名であるが、釣という意味では長良川最大の支流である吉田川がありアマゴ釣りやサクラマス遡上で有名。この町は職猟師として渓流を釣り歩いた釣り名人集団がいたところでもある。この町で尊敬を得たいなら、釣が上手くなくてはいけないのだ。
 昭和初期の趣が漂う郡上八幡駅。娘が小さかった頃、トクチンが小さかった頃、何度か彼らを伴って、長良川鉄道に乗って、郡上八幡を散歩したもんだ。カルスト地形の石灰岩に浸透した水が八幡の町中で至る所湧き出していて、宗祇水とかは有名。また、郡上八幡城、東殿山城という山城、鍾乳洞もあり、見どころも豊富だ。もちろん、吉田川で釣りや水浴びも出来るしね。
 白鳥町にある"めだか釣具店"で石徹白川の遊漁券を購入した。お店はアユの友釣りのお客さんで賑わっていた。
 桧峠(ひのきとうげ)を越えるとウイングヒルズ白鳥リゾートスキー場が見える。このスキー場下部の谷が目指す峠川のC&R区間である。

 郡上八幡からは郡上大和、白鳥町を経て、県道314号線(円周率だ)に入る。この道は桧峠(ひのきとうげ)を越えるのだが、とてもクニャクニャで運転し甲斐がある。このような道ではディフェンダー90の本領発揮という感じで、とても運転しやすい。果敢に攻めて(攻める防人)、峠を越えて目的地のC&R区間に到着した。

 目的地の石徹白川C&R区間に到着。川に行く前の車周辺での準備の時は、ワクワク感が抑えきれず、ソワソワしてしまう。
 峠川C&R区間の風景。川はそれほど大ききくないので、#2で9ftの釣り竿で釣り上がったけど、ここなら#0のもっと繊細な竿で十分だったかな。ちなにみ、ここは昼飯を食べたところの渓相だ。

 釣り始めてしばらくは全く防人の毛バリには反応がなく、イヤな予感が漂いまくる。一時間ほど釣り上がって行って、いきなりちびアマゴがアタックしてきた。その後、少し開けたプールがあり、アマゴちゃんがライズ(水面を漂うカゲロウを捕食するため、水面にアマゴが飛び出してきて、その波紋が生じること)しているではないか。早速、その場所に我が毛バリを流すが、全く無視。それどころか、毛バリの脇でライズリングが生じる始末。ここは諦めず、毛バリのサイズを落として、釣り糸(ティペット)を細くして再びトライするが、全く無視される。ウームッ!こうなったら防人がこの日に持っている最小の毛バリ(22番 CDCダン:カゲロウの亜成虫を模した毛バリ)を極小のティペットに結び付けてライズリングの場所に流し込む。すると、今度は毛バリのところにライズリングが発生。ゆっくり合せを入れると何とも言えない躍動感が伝わってきた。

「ヤッタァー」

 開化期で攻める防人。これはまさしく最近フライフィッシングに復帰して以来、久々の釣った気分満々の一匹となった(『釣れた』のではなく、まさしく『釣った』のだぞ)。

 朱点が美しいアマゴちゃん。とても良い手ごたえでした。同じ場所で、もう一匹小さなアマゴちゃんが釣れてきた。
 黄色の線に沿って、毛バリ先行(釣り糸を先に魚の視界に入れないように)で流し込んで、マル印の所でライズしてきた。

 アマゴちゃんに遊ばれてしばし楽しんだ後は、再び、防人毛バリは沈黙を保ちだした。集中力が保てなくなり、お腹も空いたので昼飯に。

 家で作っておいたドライカレーピラフ、ファミマで買ったカレーとポテトサラダが今日の昼飯だ。
 ポテトサラダも面倒なので、フライパンの中に入れてしまった。スープはエビ中心の魚介系だが、これはあまりおいしくなかった。

 昼飯後もしばし毛バリは沈黙し続けたが、キャンプ場?あたりの少し開けたところに来て、再び活発に毛バリに反応し始めた。今度はアマゴと異なり、如何にもイワナ的な出方になった。アマゴは流れの瀬の所で素早く毛バリに反応するのに対して、イワナは岩の脇や反転流の所(まさに岩の魚、岩魚だね)でバクッと貪欲に出てくるので、違いは一目瞭然だ。また、写真を撮るときにアマゴはゴロンとすぐに横になってしまうが、イワナは立って歩くのである。ウカウカしていると、水から出て歩き出してしまうのだ。顔つきも、アマゴは精悍な感じだが、イワナはひょうきんな感じで、まさにぬいぐるみ化に適していそうだ。防人はこのイワナが大好きであり、若い頃は源流部のイワナばかり釣り歩いていた。

 ガブっと毛バリをくわえたイワナ。ほら立っているでしょッ。同様に、今回のアイキャッチ画像は立っているイワナの写真だ。
 如何にもイワナ的なところで釣れた。毛バリへの出方もモコモコモコッ、ガブっという感じだ。イワナは釣りやすい。
 このイワナも立っているね。それにしても可愛いねえ!
 いい感じの深さで、大きな岩が沈んでいて、出るだろうと思って毛バリを流したのだ。

 今回は前半がアマゴ、後半がイワナ(そして、今シーズン初のイワナちゃん)という感じだったが、反応なし区間も割とあった。C&R区間ではあるが、場所ムラがあったような気がするが、これは防人がヘボクソだからだろうか!午後2時半に釣り終わり、帰路のドライブを楽しむことに。水曜日に釣りに行くときは、行き帰りのドライビング、フィッシングそして家に帰った後のクッキング(昼飯のクッキングもあるか!)とトライアスロン競技的な1日になるのである。お魚さんが釣れているので、帰路のステアリング操作も軽快になり、鼻歌交じりだったことは言うまでもない。今日の夜はハンバーグだ。

《追記》その後、ワチェットに行って鈴木さんと話したのであるが、今シーズンの石徹白C&R区間はお魚さんの出が極めて悪いようで、最近はほとんど釣り人もまばらになってしまったようだ。そんな、釣り情報にも疎く、ノコノコと出かけた防人だったのである。まあ、そのような状況でも、上記のような結果を残せたということは、やはり開花期を迎え心技体共に充実しているということかもしれない(結局自慢かいッ!)。

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