ピヨピヨ釣日記 (2024.6.19 飛騨川水系秋神川)

フライフィッシング

 中部地区は梅雨に突入しそうで突入していない。しかし、梅雨に入っていないと言っても名古屋は6月18日の火曜日は割と激しい雨が降って、矢田川は増水気味だった。天気予報を見ても、太平洋側ほど雨が降っていて、北の方の飛騨地方はほとんど雨が降っていないようだ。「であるなら、飛騨川水系は増水を気にすることなく釣りに専念できるのではないか!そうなるとどの川に入るか、それが問題だ」という難問を職場で考えていると、職場の人が

「真剣に仕事に打ち込んでいる防人さんは、なかなか怖い顔をするんですね」

と語りかけてきた。

「エッ!嗚呼ーッ‼、仕事ね、仕事仕事ッ。そう、チョット今、難しい問題を考えていて、これがなかなか、解決しないんだよ」

と返すが、こっちは早く先ほどの妄想に戻りたいので、「早くあっちに行ってくれないかなあ」と思いつつ、それとなく会話を続けてしまった。その後、色々考えたのだが…!

 水曜日(19日)の待望の休みの日、防人は今まで一度も入ったことが無い飛騨川水系の秋神川に向けて代車ディフェンダー君を走らせていた。美濃加茂から41号線をひたすら北上。遠見山七宗の飛水峡、下呂温泉を越えて運転するが、車窓からの飛騨川は水量が極めて少なく、このような状況を見るのは初めてかもしれない。雨がほとんど降っていないということか。であるなら、寒狭川とか愛知の川にしておいた方が、水量があってよかったかも。萩原のファミマで遊漁券を購入し、小坂、JR高山線の渚駅を過ぎたところで、朝日村へのショートカット?コースの山越えルートを選ぶ。ここでタイミング悪く、代車ディフェンダー君のモニターがブラックアウトしてしまい、ナビとか四駆システムの変更とか何もできない状況になってしまった。こうなると、リセットかけてもダメで、一度、車から降りて(降りなくてもよいかもだが)、ロックして、しばらくしてからエンジンスタートしなくてはならない。さきもりちゃんはこのようなことは全くないので(その代わりエンストが起こるのであるが)、これは代車ディフェンダー君の個性(故障?)なのだろう。面倒なのでそのまま走り続け、よくわからないながら何となく運転し続けると、ちょうど道の駅”ひだ朝日村”の所に出た。そこから、秋神ダムを目指し、ダム湖沿いの道を少し行ったところを秋神方面に右折、クルミ温泉&キャンプ場、氷点下の森を越えて、入渓地点を決断できないままひたすら登ってきてしまった。この渇水状況だと、こんなに上まで来てしまうと水がないのでは?と不安になりつつ、登り続けていると、林道への分岐を発見。林道は川に通じていそうなので、代車君だがお構いなくダートに突入。泥水を跳ね上げながら気持ち良く運転していると、丁度いい感じの広場を発見しそこに駐車することにした。

 恐る恐る川を見ると、しっかりとした水量がある。そうそう、こういうことは割とよくあることで、下流部は水が少なくて(または水が無くて)心配になるが、上流に来ると水が復活するのである。

「これなら十分釣りになるわい!もしかして、今日は爆釣かッ。ブログにもヤマトイワナの写真を載せることが出来るかもしれないぞ!」

とウキウキしながら谷に降りるがッ・・・!

 林道を少し走ると、駐車に丁度良い場所があった。川も近く、木々が茂り緑の屋根があるため涼しく最高の場所だ。
 木が覆いかぶさっているため、フライロッドは#0(最弱の竿)を使い、サイド気味のキャストで木の枝をかわすがッ・・・。

 一時間以上毛バリを流すが、全く魚さんの反応なし。最高のポイントで、最高の毛バリの流し方(流れに沿って自然に毛バリを流す。これをナチュラルドリフトという)が出来た時でさえ全く無反応なのである。これは気温、水温低く魚の活性が悪いのか?(説明しよう!このような時、釣り人は『自分の腕が悪いのでは』とは思考しない。あくまで、自分以外の要因を探すのである)。これは代車君に戻り、即下流方面に移動すべきと判断し、行動に移す。

 秋神の集落の手前にあった、路肩が少し広くなったところに代車ディフェンダー君を駐車して、仕切り直しだ。
 いやぁー、これは明らかに渇水状態でしょう。日差しは強く容赦なく照り付けてくる。気温は30℃弱。防人、大丈夫か?

 秋神集落の手前あたりに駐車スペースを見つけて、そこから釣り始める。時間は午前9時だが気温は高く、水はぬるい。日差しは強く、川はかなりの渇水気味。川全体に藻がこびりついていて、ここ最近は大水が全く出ていない様子。それでも、毛バリへの反応はあり、防人自身のやる気は維持できる。しかし、見切られているのか全くフッキングには程遠い感じだ。ちびアマゴちゃんが何回か毛バリに遊びに来たが、それなりのサイズは三回のみ。このうち二回は最初から見切っている感じで釣り上げるには程遠いと思われた。残り一回はそれなりにやる気を感じたので、フックサイズを落として粘ってみたが、その後は音信不通となる。10時半以降から全く毛バリへの反応なくなり、しばらく遡行すると、上流にフライフィッシャーが二人いるではないか。どこから入ってきたのだ?防人が釣るテンポが速く彼らに追いついてしまったのか?仕方なく川から上がり、今度は車を停めた所より下流に入り釣り上がるが全く無反応。日差し強く、真夏のようだ。時間は午後1時となり、夕方5時までに名古屋のお家に戻らなければならない(夕飯づくりのために)防人としてはここでタイムアップか。秋神川まで来てボウズッ!何たるチアッ‼

 今日のメニューはオムライスだ。まず、フライパンでソーセージを焼き、次に卵焼きを作る。一度それらを取り上げておいて、今度は家で作ってきたケチャップ風味のピラフ風焼きメシを温める。お魚さんの写真がないので、調理中の写真ぐらいしか載せるものがないッ。
 オムライスというよりは、名古屋飯風ケチャップライスソーセージのせかな。のんびりとした時間のように見えるかもしれないが、太陽に照らされて、熱く、遮る木々もないので、灼熱的で食欲も半減だ。過酷な時間だった。今日は川の中でコケるし、すべてがかみ合わない一日だ。
 秋神の集落内を歩いていたら、不思議な庭を発見した。「ガンバレ石川」とあるが、石川ッて誰?
 下呂付近の飛騨川(この付近では益田川という)。明らかに水が少ないよね(これも釣れなかったことの言い訳だけどね)。下呂でお風呂に入っていきたいところだけど、5時までに名古屋に到着しないといけないので、ひたすら41号を南下する。
 41号線を走るときはやっぱりこれでしょッ!養老軒の大福だ。この時期はフルーツ大福はなく、レモンマンゴーやイチゴ大福となる。写真はイチゴ大福。これ以外にミルクチョコどら焼きも買った。父の日のプレゼントを父自ら買ったのだった。

 考え直してみると、到着早々集落周辺の川を攻め、気温上昇した10時以降は上流部を攻めるべきだったか。攻め入る順序が逆だったのかもしれない。その上、渇水気味だった、先行フライフィッシャーが二人もいた、真夏のような暑さだったためチャンスがあるとすれば夕方だったかもしれないが、夕方までいることが出来なかった、等々…、言い訳を考え始めればいくらでも作り出すことはできるが、いくら言い訳を重ね上げたところでボウズボウズだ。秋神まで来てボウズだったことに変わりはない。ウームッ!開化期を迎えたはずなのだが、おかしいなあーッ!出家してボウズになるかなあーッ。

 家に帰り、

「やっぱり、若い頃走り慣れた国道41号線は、どこにどのくらいのカーブがあるか体に染みついているから、故郷の庭のような感じだったわッ」

と言うと、奥さんは意味ありげにこちらを見て、言い放ったのだ。

「フフフッ…、釣りの技術は体に染みついていないみたいだけどね」

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