ピヨピヨ釣日記 (2025.9.10 益田川水系小坂川支流大洞川・レンジローバーヴェラールと釣りの相性)

フライフィッシング

 さきもりちゃんの初車検と修理(これについてJLRがサイバー攻撃を受けたため、いつになるか皆目見当もつかない状況)のため代車のレンジローバーヴェラール(2.0L プラグインハイブリッド!PHEV)に乗っている防人である。

 9月10日は娘と再びどこぞの川でのんびりしようかと思っていたが、日曜日に京都に行って強い日差しの中を歩いたため、肌状況が悪化したらしく、「今日は大人しく家にいる」とのことだったので、急遽、防人一人の攻めの釣行に変更になったのである。確か、女帝殿の旦那さんが「荘川水系の釣り期間が9月10日までだぞぉー」と言っていたので、「六厩川の中流域でもやってみるかなあ」と考えて、ヴィラールのステアリングを長良川水系に向けて運転を開始した。犬山に近づいたころ、ふと、「釣り期間が9月10日までなのか、それとも、禁漁が9月10日からなのか?この辺りはきちんと調べないと怪しいわいッ」と思い、ヴィラール君を路肩に止めて調べたところ、ナッ、ナント、9月10日から禁漁とあるではないか。意識は荘川水系に到着して釣りを開始し始めているような勢いだったので、なかなかこの衝撃的な事実を受け入れることができず、しばし呆然とスマホの画面を眺めていたが、気を取り直して上を向くと、道路標識に『国道41号線方面』とある。41号線は飛騨川に沿って走り、下呂、上呂、小坂を越えて、高山、神岡あたりから神通川に沿って富山に抜けていく中部日本を貫通する立派な国道だ。「この道で下呂・小坂へ行き、乗政川、山之口川、小坂川、…あたりでお魚さんでも釣るか」ということに意識を切り替え、ヴィラール君の鼻先を下呂方面に急遽転換することにしたのだった。

 このレンジローバーヴィラールはレンジローバースポーツとレンジローバーイヴォークの中間に位置するモデルで、エクステリアとインテリアの美しさではさきもり号とは一線を画し、ミドルクラスのラグジュアリーSUVとしてその存在感を放っている。この代車は2.0L直列4気筒INGENIUMターボチャージドガソリンエンジン(最大パワーは250PS、さきもり90は300PSである。また、トルクは365Nm、さきもり号は400Nm)にモーターが組み合わさることで、最大パワーは404PS、最大トルクは640Nmになるという代物だ。モーター作動時のスタートの子気味良さは俊逸で、燃費も25㎞以上となり、最高に気持ちの良いものであった。ただし、このモーターの充電が50㎞程走行すると空になってしまうので、毎回300㎞くらいの釣行では全く役に立たない。というか、京都から名古屋に帰るまでの途中(永源寺あたり)でなくなってしまうので、長距離乗る人には”?”となる代物なのだ。そうなってくると気になるのが、「エンジンのみ走行の時はどうなのよ?」ということなのだが…。これが全く問題なく気持ちよいものなのだ。日ごろスポーツカーとかV8オクタとか乗っている人はどう思うか知らないけれど、30年のパジェロ生活(ディーゼル2800の後は3000㏄の一番ランクの低いMTガソリンに乗っていた)とP300ディフェンダー90に乗っている身からすると、申し分ないくらいの加速性能とコーナリング特性を持っていると思われるのだ。41号線で現れるカーブは減速することなくそのまま突入して安定感を保ったまま抜けきることができるし、時たま現れる追い越し区間では前の車を容易く抜き去ることができてしまうのだ。アクセルを強めに踏んでからの加速感は本当に素晴らしく、流石レンジローバーの名前を冠されるだけのことはある。エンジンはさきもり号と同じ2L直4なのに(それも最大パワー、最大トルクは少し低めなのに)、この加速感の気持ちよさの違いは一体何なのだろう?パワー・ウェイトratioやトルク・ウェイトratioが違うからか(ヴィラールはP300ディフェンダー90より100㎏以上軽い)なのか。以前乗ったディスカバリースポーツと比べてみたいと思ったが、もう記憶が薄れて自分の中では比較できなくなってしまった。ジャガーEペイスが路面のガタガタを拾ってしまうのに対して、エアサス装備のヴィラールの乗り心地は上質である。そんな訳なので、極めて爽快なドライブで41号線を遡り、気が付いてみたら小坂川支流の大洞川にたどり着いていた。ここは去年、小坂川の出合いで釣りをしたので、今回はもう少し上流(といっても、大洞川中流域だ。この川は奥が深いのだ)の様子を調べてみようという思いが運転中に湧き上がってきたからだ。

 美しいプロポーションのレンジローバーヴェラール君。しかし、この車は自然の中より都会のモダン建築とかの隣の方が似合うと思ってしまう防人であった。
 エメラルドグリーンの大洞川の流れ(大洞グリーン?)。中央の水に沈んだ茶色の岩に立って釣りをしていたところ、何故かヨロっとなり、体制崩して中央の深みにドボンッ!となった防人である。トホホホッ。

 川に立ちこんで釣りを始めた防人であるが、ふと釣りに夢中になりすぎて、体制が傾いていたのかどうか知らないが、ヨロっとしてしまったのだ。そこで、左足を隣の石にずらして体制を立て直そうとしたのだが、その隣にはあると勝手に思い込んでいた石は実は存在していなくて、その代わりに深みがあったのだからさぁー大変。ドボーンと中央の流れにダイブしてしまった。一瞬体が無常量状態となり、流れにドリフトされていくわが身を感じることができた(これこそナチュラルドリフトかぁー)。手足をバタバタさせていると、瞬間、左手がそこ石をつかみ、右足も底についたと感じたので、これらを支点に立ち上がり、どうにかこうにか川から這い出すことができたのである。ドボドボと水がしたたり落ち、真夏(やや過ぎた?)の渓流の気持ちよさに酔いしれていると…、なんていうゆとりはなく、胸元のウォータプルーフケースを見ると、チャックが少し空いていて、スマホが水浸しである。慌てて取り出して石の上に置き、リュック内のレンジローバーのスマートキーや財布が水没していないか調べてみると、これらはビニール袋に入れてあったので無事のようだ。髪の毛から足元まですべて水浸しとなり、久々に昔黒部で沢登りをやって首まで水に浸かっていた時を思い出したのだったが、そんなことよりも、水没した防人のスマホの運命や如何にッ?

 今日はランディングネットが大活躍の一日だった。このアマゴは合わせと同時に手元に飛んできたので、慌ててリュックのポケットからネットを出して、一緒に記念撮影となったのである。
 今度はイワナ君。これも合わせと同時に一本釣りのごとく飛んできたので、ポケットのネット共に記念撮影。これ以降も一本釣り的お魚さんのオンパレードとなり、個々の撮影は面倒なので取りやめとした。

 その後、スマホは無事で、お魚さんの写真を撮ったりできたのだが、それにしても今回は釣れて来るのはおチビさんばかり。一度などは、合わせを入れると、ぴょーんッとお魚さんが頭上高く超えて後方に飛んで行ってしまった。後方には藪があり、「これはまずい」と思ったのでフォワードへ竿を振る(フォワードキャストという)と、今度は後ろに飛んで行ったアマゴ君が再び頭上を前方に向けて飛んでいって、そこでフックが外れたようで、釣れたポイントより二つも三つも上流の流れの中にシュートされた形で姿を消していった。無事(?無事ではない?)流れに戻っていったアマゴ君orさんだが、なんだか申し訳ないような気分となった。今日の成果は、なんと、 

\[\sum_{お魚さんの体長} 釣れたお魚さん<30cm \]

という不等式が成立してしまう可能性が大なのであーる。

 ここは上記写真のチビイワナ君が釣れてきた大洞川支流のポイント。ここ以外ではチビアマゴのオンパレードとなる。今日釣れたお魚さん達の体長の総延長は30㎝を越えるだろうか。微妙なところである。
 昼飯を作り出すとなんだか周囲が暗くなり、頭上には黒雲が。出来上がった飯を木陰に避難させるや否や巨大な塊の雨が降り始めた。危ない危ない。ご飯がずぶぬれになるところだったわいッ!
 ご飯を食べ終わることには再び晴天に!大気の状態が不安定化しているようで、飯後、1時間ほど釣り続けたが、最後は雷の大音響で釣り終わりを決意した防人だった。
 小坂川の右岸にある"道の駅はなもも"でしばし缶コーヒータイム。それにしても駐車枠からズレ過ぎだろう。いまだにヴェラールをうまく扱えていないのだった。

 雷の大音響とともに大慌てで釣りを終了し、濡れたいで立ちで車に戻ったのだったが、そこでずぶ濡れの自分とレンジローバーヴェラールの上質な雰囲気とのギャップを感じてしまった。さきもり号の時は、濡れたズボンをシートにかけ、ウェーディングシューズは背後のラゲージスペースに投げ入れ、その他の小物はダッシュボード上の窪地に置いて乾かしながら帰路のドライブに突入するのである。しかし、ヴェラールの室内空間はそのようなノイズになる物品の存在が似合わない(許さない)上質さがあるのだ。これらの荷物はスーパーの袋ではなく、おしゃれなバックにキレイに詰め込んで、背後のラゲッジスペース(もちろんディフェンダー90よりはるかに広いので使い心地は良い)に整然と置いておかないといけないような気持になってしまう。また、着座位置がディフェンダーよりはるかに低く、防人的には乗用車を運転している感じで周囲を見上げるような気分となる。これが左右前後の見切りの悪さを感じさせる要因となり、到底オフロードに踏み込んでいこうという気分にならない。このような点を総合すると、レンジローバーヴェラールは防人的釣行との相性は良くないことが結論されたのだった。もちろん、スタイリッシュに釣りや登山をする人々は逆にヴィラールが最適解となりえるのだろうけど、防人のようにずぶ濡れになり、汗だくとなって釣りや登山から帰ってくる輩は、牽引フックに腰掛けられたり、ルーフキャリアーやボンネットに座ったりできる(メーカーが許しているわけではないけどね)ディフェンダーの方が似合っていると思ったのだ。

 ズボンやシャツを室内に干し、釣りの小物を助手席に置いて、ヴェラール君の上質な室内空間を愚弄した状況で帰路の運転に突入したのだが、41号線では心地よい加速、攻めのコーナリングに酔いしれた防人であった。燃費も今回の300㎞の釣行で15㎞(さきもりちゃんの場合、燃費は毎回11㎞前後)と極めて良いものであった。

 釣りの翌日、ランドローバー京都のN美さんから連絡が来て、やはり部品供給網は未だ復旧せず、さきもりちゃんの擦り傷の修理のめどは立たないようなので、一応、9月14日に車検終了ということで京都に”傷ありさきもり号”を迎えに行くことになった。ヴェラール君との生活もあとわずかということだ。仕事も自転車ではなくこのヴェラール君にして、このドライブ感覚をもう少し堪能することにしますかな。ただ、超過スピードには注意しないとね。

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