ピヨピヨ釣日記 (2025.8.1~9 別荘を拠点にして鹿島川水系大冷河川へ)

フライフィッシング

 別荘滞在7日目(梓川釣行の次の日)は朝から雨で、午前中はダラダラと過ごす。午後雨はやみ、「釣りをするか」ということになって、周囲の川を7~8つほど見て回るが、どこも茶色の濁りが入りまくり(ヴァンホーテンのココアが流れているような感じ)で釣りになる状況ではなく、松原湖、相木渓谷などをドライブして回り、南相木温泉滝見の湯にのんびり浸かって別荘へ戻った。

 次の日は、Ya氏と師匠は東京に帰り、それを見送ってから釣りへ。昨日見た八ヶ岳周辺の川のチョコレート色が思い出され、とてもこの周囲で釣りをする気力がわかず、再び松本方面にさきもりちゃんを走らせた。松本インターで降りて、僕の好きな県道25号線、途中から県道306号線で安曇野地域を走り続け、ちひろ美術館も通り越えて大町へ。今日は高瀬川や鹿島川を釣ってみようと思ってここまで運転してきたのだが、高瀬川は白濁!そこで鹿島川に行ってみると同様に白濁‼「何ィーッ」と絶望の淵に落とし込められそうになるが、気を取り直して鹿島川に沿ってひたすら上流へ。サンアルピナ鹿島槍スキー場へは行かず、そのまま林道を直進し、大冷河川出会いの駐車場へ。車が数台駐車されているが、これらは恐らく登山者の車と思われた。そこから見る大冷河川はクリアーな流れで、これなら気持ちよく釣りができそうである。まずは駐車場所から入渓し、鹿島川出合いまでウェットで釣り下っていくことにした。

 昨日別荘周辺の川たちがドロドロに濁っていたので、再び遠出をして鹿島川まで来てみたら、ここも白濁状態。大冷河川は澄んだ流れなので、この沢を釣ることに決めた。あたかも、白ナイルと青ナイルの合流みたいだ。背後の山は五竜岳とそこから派生している遠見尾根か?
 鹿島川合流点から大冷河川上流を眺めると、そこには恐らく鹿島槍ヶ岳(左 2889m)と爺ケ岳(右 2670m)が鎮座していて、このまま釣りをやめて登山に切り替えてしまおうかと思ってしまうほどの素晴らしいロケーションだ。しかし、この大冷河川は本当に魚が釣れないなぁー。
 鹿島大冷河川公園の駐車場に車を止めて、そこから鹿島川本流までウェットフライで釣り下ってきたら、手ごたえがあって合わせてみたら釣れてきたイワナちゃん。ランディングネットの二倍はあるぞ。最近大物しか釣らなくなった防人?魚が大きいのか、それともネットが小さいのか、なんてことはどうでもよいことで、あくまでアインシュタインの相対性理論なのだ。
 ウェットを対岸にダウンクロス気味に投げて、そのままにしておくと、毛ばりが流れを急速に横切るので、魚さんも毛ばりをくわえにくい。だから、「メンディングを施して、ラインに急速なテンションがかかることを防ぎ、毛ばりが緩やかに流れを横断するようにしむけるとよい」という寿さんの忠告に従ってみたら、しっかりとイワナが釣れてきた。

 途中、ウエットフライに二回ほど反応があり、二度目の反応は取ることができて、20㎝弱のかわいいイワナ君が釣れてきた。そして、鹿島川本流にたどり着いてみると、やっぱり、ここまで上流に来ても白濁状態であった。残念無念。諏訪で買ったパンで昼飯にして、しばし山を眺めながらのポヨヨンタイム。仕方なく、釣り下ってきた沢を今度はドライフライに切り替えて釣りあがっていく。かなり入念に毛ばりを投入し、入渓地点よりさらに上流に釣りあがったにもかかわらず、まったくアタリなし。この沢には魚が住んでいないのではないのかと思われるぐらいの無反応。途中、水たまりのようなところに一匹のイワナがいたので、毛ばりを落とし込んでみたけどまったく無視。このことよりイワナがいないわけではないのだろうけど、ここまでやって反応がない沢というのも珍しい。ウェットで釣れた一匹のイワナの思いを大事にすることにして、今日の釣りは終了。沢の水で顔を洗ったり、ウェーディングシューズを洗ったりしたが、沢の水が大変冷たくて、

「おおー冷たいッ河だッ」

と叫んでしまった。

 別荘の夜は、グレンマレイ15年スペイサイドシングルモルトスコッチを飲みながら三人で色々語り合ったのだけど、Ya氏と師匠が帰る日の前夜、

「今回、ボウズという非常にみじめな結果で東京に帰ることになるのだけれど、そのことについて何か総括することはないのか?」

と単刀直入に切り出したところ(お酒が入っていたからなぁー!)

「何を言っている、ポン助(防人の幼名)、カルペディエムという言葉を知っているか?今日一日の花を摘み取りなさいという意味だよ。その日その日を大事に生きろということだよ」

と言ってくるものだから、

「Ya氏は一匹の魚も摘み取れていないっすよねぇーっ!そうすると、この三日間は大事に生きれてないってことになりません?」

「まだまだポン助は人生が分かっていないなぁー。あの夏目漱石は”すみれの花のようでありたい”と晩年にはいっていたんだぞぉー。何匹の魚が釣れたとか、何センチだったとか、そのような世俗的なことに目を奪われているようではまだまだで、山の美しさや光の加減にその日の充実感を感じるようにならなくては駄目なんだぞ。ポン助もまだまだ修行が足りないなぁー」

というものだから、僕も

「Ya氏達もフライフィッシングの修業が足りてないと思いますけどねぇー」

と返したのだった。このような会話が夜な夜な交わされたものだったから、今回の鹿島川でのたった一匹のイワナ君をウェットフライで摘み取れたことに、カルペディエムの精神を見出し、心地よく別荘に向けて帰る決意を固めることができたのかもしれない。これもYa氏の身を張った教えのたまものかもしれないね。カルペディエム、カルペディエム!

 諏訪で有名な"太養パン店"で昼飯パンを購入。鹿島川本流出合いで山々を見ながらのんびりと昼飯。
 鹿島川に沿った林道を走り、ご満悦のさきもりちゃん。汚れてくると左側の擦り傷もあまり気にならないもんだなぁー。

 最終日の9日目は朝から別荘の掃き、拭き掃除、戸締りをして11時に出発。今日あたりからお盆休みが始まり、観光地は大混雑が予想される。そこで、一般的には嫌われるクニャクニャルートをたどって名古屋に帰ることにした。具体的には八千穂高原を通る国道299号で麦草峠を越えて、ビーナスラインで白樺湖、車山、霧ヶ峰、美ヶ原そして松本。そこから梓川沿いに走り、奈川から”ああー野麦峠”を越えて、飛騨川源流から国道41号線で名古屋に戻るというものである。

 川上村のレタス畑。背後には雲間に八ヶ岳が見え隠れ。今日から世間は三連休のようなので、お盆との合わせ技で渋滞が予想されるぞ。
 こういう時はみんなが嫌うクニャクニャルートを通ることに。国道299号線で麦草峠を越えるが、本当にクニャクニャの連続だった。
 やっと峠にたどり着くも、これから先もビーナスラインのクニャクニャを松本まで走り続けるのだった。
 白樺湖の向こうはコニーデとトロイデが合わさった複式火山の蓼科山(2531m)。手前の白い花は"シシウド"かなぁー?

 流石に今回はステアリングを切るのがうんざりしてしまった。”ああー野麦峠”はチト余分だったかもしれんなぁー!今後はもう少し常識的なドライブ計画を立案しなくてはね。

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