ピヨピヨ釣日記 (2025.7.2 木曽川水系笹川 Sage R8使い初めの記念すべき日!)

フライフィッシング

 Sage classic R8 #3 8ft 16万円をついに買ってしまった。これは実家の売却のための火災保険払戻金が18万円ほど防人の懐に入ったからである。このため、日々の振る舞いが大柄なものとなり、ワチェットの竿振り会にも参加し、「僕ちゃんはきちんとした資金繰りの元、このR8 #3 8feetを購入するために今日は来たのであーる。君等のように冷やかしで来ているのではないッ!え~~イッ、頭が高い、ひかえオロウ」と鼻息荒くR8を振りまくったのであった。その後、6月14日にワチェットに行って鈴木寿さんに向かって「一昨年はシムスのウェーディングシューズ、去年はイグナイター、今年はR8を購入している防人は(これって、ハッキリ言って釣りキチ症状悪化しまくっているよね!)、ワチェットの大口顧客ですな。どうです、僕ちゃんを名誉カスタマーとして表彰してみては!」とほざきながら、20万円(リール代も入っているのダスッ!)をスゴスゴと払ったのであった。

 それにしても、Sageの竿は高くなったものである。今から、20年ほど前は4~10万円で購入できたと思うのだが、現在はどれもこれも15万円以上するのではないだろうか(防人がディフェンダーを購入した3年前は、ディフェンダーは500万円台からあったが、現在は110のP300が860万円で一番安く、90においては1000万円以上する。物価がどんどん上がっているなあ)。このように高額なSageの竿は防人のような社会の勝ち組層しか購入を許される代物ではないから、当然、この竿の使い初めの日もそれなりの釣り界の勝ち組的な釣果を生み出さなくてはなるまい。まあ、アマゴやヤマメなら最低尺、イワナなら40㎝級を二匹くらいは当然である。そのようなわけで、今日は幅広の尺アマゴ(タナビラという)をSageR8ちゃんにプレゼントすべく、木曽川水系笹川を訪れたのだった。この木曽川は流域が長く広大なため、近場は妻籠の蘭川(名古屋の家から1時間30分)から最奥部の笹川(2時間30分くらい)まで、また、支流では王滝川、西野川などは御岳山の深部まで入り込んでいて、極めて多彩な選択肢がある。その中で、一番の奥座敷として、また、梓川経由で松本に行くときにいつも気になっていた笹川に照準を絞ってみたのだった。木曽川の源流にあたるところなので、数は当然釣れるだろうし、水量もそこそこなので30~40㎝クラスも釣れるだろうと妄想しワクワクモード全開でやって来たのである。

 デイリーヤマザキに『焼きたてパン』の表示があるところは、そこでパンを焼いているらしい。チョコクロとかチョココルネとかあって、最近お気に入りのコンビニなのである。
 これが笹川の流れ。なんか爆釣の予感。しかし、今日は数釣りをしに来たのではない。タナビラアマゴの30㎝オーバーまたは40㎝クラスのイワナ二匹とR8の写真を撮るために来たのであーる。
 「え~~イッ、頭が高い、ひかえオロウ…。このピカピカのSageのロッドケースが目に入らぬかぁーッ!一堂、R8公の御前である。ひかえおろ~」
 その全貌が露になったR8様。いよいよ、お出ましですぞぉー。越後屋、菓子ばかり食うておる場合ではないぞぉ―ッ!"ウヌヌッ、もはやこれまでェッ”
 川面に霧が立ち込めていて、大物が水面を割って出そうな幻想的な雰囲気の笹川。
 腹が減ってはR8様に申し訳ないということで、いつもながらの昼飯の準備。
 昼飯を食しながら、笹川の来し方下流方面を力なく眺める防人。
 境峠に近くなると、笹川は急速に落差を強め、突き上げていく。
 結局、今日釣れたのは10㎝くらいの小さな小さなアマゴちゃん(まさに、防人著『小さな魚』)一匹のみ。それも毛バリがお腹に引っかかっていたので、ギリギリ釣れたという事で、これはボウズに限りなく近いR8使い初めの一日であった。下流部はポイントとポイントの間隔が長く、魚が釣れないこともあって川を歩くのが億劫に!その上、雨も激しく体も冷え冷え。そこで、さきもりちゃんの所に戻り、奈川・上高地方面に抜ける境峠方面に向かい、笹川源流部(つまり木曽川源流部?)に再度入渓する。すると、今度は川幅狭く、木の枝に覆われていてフライフィッシングにおいては屈辱的なチョウチン釣り(竿の先端から僅かに毛バリを垂らして、竿の長さの所にあるポイントにチョンチョンと毛バリを漂わすだけの全くキャスティングを必要としない釣り方)!こんな釣り方をするためにR8を買ったわけではないのだッ。結局、上流部は全くアタリなく、魚はすべて死に絶えているかのような感じであった。気持ちはすぼみ、雨で体は冷え、R8購入でお財布は寂しく。

追伸1 R8のキャスティング性能は素晴らしい。毛バリが面白いように狭いポイントに打ち込める。更に、メンディングを行いやすいので、毛バリを自然に流す(ナチュラルドリフトという)ことが出来る距離が増える。よって、お魚さんを釣り上げられる確率が上がる。更に、今回釣れた10㎝くらいのおチビさんでも手ごたえがしっかり伝わってくるので、何も大物を釣らなくても十分お魚釣りに来たことを堪能させてくれるのである。まあ、釣れた魚の数や大きさにこだわるのはステージの低い世俗的欲望に支配された釣り人達であって、防人様レベルになるとそのような低レベルのこだわりはない。防人は川のせせらぎ、風の音、鳥のさえずりを聞くことが出来る釣り人なのであーる。

追伸2 家に帰って、ラインの手入れをするべく、リールからフライラインを引き出していると、その時のジーッジーッというリールの音を聞いた奥さんが、

「何だか悲し気な音に聞こえるよね」

と話しかけてきた。

『うるさぁーいッ!』

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