ピヨピヨ釣日記(2025.4.12 ワチェットの竿振り会 Sage classic R8 #3 8ft 試投)

フライフィッシング

 ”ワチェット〈Watchett〉”という響きは我が防人家にとって独特の意味を持っている。防人にとっては、『尊敬すべき鈴木寿さんからキャスティング指導を受ける道場』、『釣り場情報の貴重な発信源』、『フライロッド(毛バリ用の釣り竿)やリールなどの新製品のお披露目場所』、『釣り話を気楽に語り合える場所』、…など極めて魅力的で深遠な意味合いを持つ。これに対して防人の奥さんにとっては、『夫の浮気場所』、『夫の物欲の最終処分場』、『防人家のお金のブラックホール』、…など極めて表層的で仇討ち的場所の意味合いを持っている?このように一つの事柄も関わる人の見方によって対照的に、真逆にとらえられてしまうものなのである。だから一つの事柄、ニュース、人となりを特定の人だけから聞いた場合、それはかなり偏った意見として説明されている可能性があるということを我々は常に心がけておかなくてはいけない。

 春の天候は三寒四温!寒かったり暖かくなったり、みぞれ交じりの雨が降ったり、夏日になったりと慌ただしい。そんな4月のある土曜日、朝から暖かく気を抜くとポヨヨンとしてしまいそうな天候だったが、防人は意識を高め、ある重大な決意を胸に秘め、緊張した面持ちで、ガッ、しかし、奥さんにはバレないようにこっそりと家を抜け出してきたのだった。向かった先は名古屋郊外にある公園(の池)であり、そこではワチェットの”竿のお試し振り会”が開催されていたからだ。

 名古屋郊外にある公園。今日の竿振り会は中央に見える池沿いで開催されるのだ。
 予定時刻より早めの到着だが、すでに竿を振っている人がおるわい。

 防人が上流域で使っている竿はSageLL7.9ft#2である(#2とは低番手の竿で繊細で上流域のアマゴや岩魚を釣るのに適している竿。7.9ftは上流域では手ごろな長さの竿。最源流になるともっと繊細な#0を使っている。#*の「*」の番号が小さくなるほど繊細度合いが増すのである。逆に#6とかになると湖、#10とかになると海の大型狙いの竿になるのだ)。この#2のSageLLは30年以上使っているのだが、2ピース(2本継ぎ)なので持ち運び時がコンパクトにならず、長い筒を持ち歩かなくてはいけない。つまり、この竿を車にひっそりと積み込んで、コッソリ家を出ようと思っても、手には長い筒を持つことになり一瞬で奥さんに釣りに行くことがばれてしまうのである。更に、この前購入したラゲッジストレージボックスにも入らない。これに対して、今回LLシリーズをリニューアルしたSage classic R8(と言う理解で正しいのだろうか?詳しくはワチェットの寿さんに聞いてくれッ!)は4ピースであるから携帯性に優れているから、奥さんにバレず、ストレージボックスにも余裕で入れることが出来るのである。また、30年の月日の流れの中で集約されたSage社のロッド作成技術の集大成が投入されているはずで、キャスティング性能は俊逸のはずだ…。とまあ、こんな感じで物欲が芽生えだした男の心の中には、買わなければいけない理由が次から次へと浮かんでくるのである。それは車を買いたくなった時も同様だ。加速性能がいい、今の車に乗り続けいていると車検代とかの費用が増大してくるから買い換えた方がお得だ(な訳ないのだがね)、先進機能が搭載されているから安全安心だ…、なんていう理由をつけて奥さんを口説きにかかる。営業マンも「燃費にも優れていますし…」なんて加勢してくれてたりすると、この営業マンこそが唯一無二の親友に見えてしまったりするから不思議なものだ。兎に角、防人の心の中には

Sage classic R8 #3 8ft

を購入に向けて物欲のマグマのうねりが山体を一気に駆け下り始めたのである。ヤバイヤバイッ! 

 これが防人が30年間使い続けてきたLL#2  7.9ftだ。値段は当時4万円位だったかな。因みにリールはオービス社(速度自動取り締まりのオービスではない)のCFOというヤツ。この竿君とリールちゃんとは色々な渓流をともに歩き、数々のシーンを共有してきたのだ。
 これが2025年の新製品、Sage classic R8 #3 8ft 4ピースだ。値段は近年の価格上昇もあって16万円強!ムムムッ!!。装着されているリールの色合いもいいなあー。このリールもセットで買っちゃおうかなあー。4年7カ月の苛烈極まりない実家の片付けのご褒美としては妥当かなあーッ!そんな時、最高のニュースが防人にもたらされた。今回、実家を手放すにあたって火災保険を解約することになったのだが、その清算金が17万円ほど返金されるという知らせが届いたのだ。これはもうワチェットの鈴木さんの所へGoッだ。
 色々な竿たちが釣り人の物欲マグマを攪拌する。非常にアブナイ状況だ。
 一見平穏を装うワチェットの常連さん達。しかし、心の中は物欲のマグマがウネリまくりだ。
 これは現在の防人の頭の中の様子を表している写真。ハナモモがきれいだ。
 竿振り会の後、自転車で上飯田の御用水にやって来た。サトザクラ(八重桜)がきれいだ。
 桜の季節になるとやって来る大福屋さんチョコ大福を買い、御用水脇に腰掛けて、大福をチョコッとづつ食す。写真のように防人の頭の中もチューリップが咲き乱れ始め、更には、お金がチャリンチャリンと音を立て出した。やっぱり、防人はオヤジやオフクロのDNAを色濃く受け継いでいるということか!ちなみに、防人はこれから仕事である。大丈夫かッ?

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