Defenderピヨピヨ日記(NO4 中さんの納車式 前菜編)

Defender購入後日記

 「何故、中さんの納車式に防人さんが名古屋からわざわざ参加するのか?」と質問されると一瞬答えに窮してしまう。ランドローバー京都でも防人さんが出席することが前提で納車日が決まったようだし、僕自身の車の納車の時も中さんが来ることが無意識に決まっていたようだし。まあ、二人の関係は50年近いものがあるし、詳しくは『ディフェンダー購入までの道程NO1~23』を一通り読めば(大変だが)わかるだろう。それに何と言っても車で出かけることが大好きであり、機会あらば出かける口実をさがしているという現実もある。今回は信州に行ってしまった娘も帰省していて中さんおじちゃんに会いたいようなので、防人家4人+中さん家2人の合計6人もの大所帯での納車式となった。M田さんも

「特設ステージをショウルームに設けておきます」

と言ってくれているようなので、5月6日の納車式は今年最大の賑わいとなるのでは。期待が高まる。それにしても、2022年4月のディフェンダーの試乗から京都に何度通ったことか。M田さんは

「防人さんとは2カ月に一度お会いしているような気がします(納車前も納車後もこんなに頻繁に会う客は今まで見たことがないぞ!これがM田さんの心の声だろう⁉)」

と言っていたが、本当にその通りだ。最初の頃は湾岸道から新名神で京都入りしていたが、だんだんこれも飽きてきて、最近は関ケ原経由で高速を途中で降りて下道を使うようになった。

 5月6日の朝6時、さきもりちゃんのエンジンをスタートさせる。GWなので渋滞に巻き込まれないように早めの出発。いつも渋滞する一宮もスムーズに通過したので、関ケ原は6時50分ごろ到着。ここで高速降りて、木之本、マキノ、今津と湖北を周遊し、朽木から、大原三千院、そして京都へ。朽木で時計は9時10分を指し、後50分で京都につくのかどうか不安になるが、中さんとの待ち合わせもうまくいき、ディラーにはほぼ10時に到着した。

マキノ追坂峠の道の駅でトイレ休憩。ここで伝家の宝刀であるコメダ(名古屋人の故郷)のコーヒー牛乳を出す。
マキノ町を通過。サニービーチ近くの駐車場で琵琶湖とさきもりちゃんをパチリ。京都まではあとちょっと。
中さんのレンジローバースポーツ(今日で見納め)と共にディラーに到着。女性スタッフの出迎えを受ける。
ショールームの中を特設ステージに向けて行進する。
M田さんが椅子をかき集めて構築してくれた特設ステージ。
左からアーバンナイトディフェンダー110、中さんのレンジスポーツ、我がディフェンダー90。
75周年限定モデルディフェンダー90の横に設けられた特設ステージ。納車前の説明が始まった。

 去年10月の納車式は僕が主賓であり、中さんが写真を撮ってくれたのが、今回は中さんが主賓なので、写真は僕が頑張らなくてはという責任感から、到着するや否や写真家としてゴソゴソ行動開始。ランドローバー京都のショウルームはおしゃれな作りで、車の展示スペースをぐるりと取り囲むように回廊が巡らされている。そこに駆け上がって上からパチパチ撮っていると、下の特設ステージからは

中さん「防人、上の回廊を楽しそうに走り回っているね」

奥さん「スイマセン、うちの主人が!」

M田さん「これは想定内でございます」

といった会話が漏れ聞こえてくる。こちらは生命を燃焼させて写真を撮ることに集中しているというのに何たるチア!ついでに回廊をぐるっと一周して階段から降りる。気持ち良い作りだ。ちなにみ、この回廊から外のテラスにも出ることが出来て、そこにはイスとテーブルが置いてあるので、納車される自分の車を眺めながら、コーヒーを飲むなんていうことも可能なのだ。もう少しテーブルと椅子を増やして、ケーキなんかも提供できるようにしてディフェンダーカフェみたいなものをオープンすれば、ディーラーでの時間をもっと楽しめるようになるのではないだろうか。通りがかりの人も入店して、ケーキ食べているうちに気が付いたら車を契約していた!なんていうことが起こったりして。とにかく、ランドローバー京都は面白い造りになっている。下に降りて写真をパチパチ、今回の特設ステージはM田さんの営業戦略の一つなのかどうか知らないが、グッズコーナーの真ん前に設けられていた。そんな訳で、途中、さきもりちゃんにお似合いのシャベル(orスコップ?)をグッズコーナーに見つけてしまい、しばしそちらに意識が集中し写真業務が疎かになる。がッ、何とか我に返り再び写真家として仕事を開始するが、もはや納車説明は終わってしまったようだ。どうやら、写真業務、周遊回廊の妄想、スコップなどのことへ意識が集中している間に時間が経過していたのだろう。

我がさきもりちゃんに見惚れる三人(左から中さん、お嫁ちゃん、M田さん)、違うかッ!
都会的な雰囲気を醸し出す、ディフェンダーアーバンナイト22のお出まし。
神戸の街並みによく似合う、アーバンナイト。我がさきもりちゃんとは対照的だ。

 外では、中さんが乗るディフェンダーアーバンナイト22が待ち構えていた。色はカルパチアングレイ、グロスブラックフィニッシュの22インチ“スタイル5098”5スポークアロイホイールを履いて、ダークで精悍な出で立ちだ。スターウォーズの暗黒面の方々が、特にダースモールなんかが運転していたら似合いそうで、周囲の車は半径200mの範囲には入ってこないだろうなあ。ここで復習をしておくと、本来、中さんはレンジローバーSEを契約したのだった。その納車までの1年間をこのディフェンダーアーバンナイトに乗りながら優雅に待つわけだ。そうすることにより、現在乗っているレンジスポーツも高く売却できる(一年後だと、新型レンジスポーツが登場したこともあって、値段が下がってしまう可能性もあるからね)。要するに、レンジスポーツの下取り価格も高くでき、かつ、ディフェンダーにも乗れ、かつ、一年後は本命のレンジSE納車という一石三鳥の内容なのだ。詳しい値段のことは知らないが、レンジスポーツを一年乗ってからレンジSEに乗り換えた場合と先に売ってディフェンダーに一年乗った場合とで、後者の方が仮にお金がかかったとしても、下取り価格を心配せずに一年過ごせ、ディフェンダーにも乗れるというおまけは十分なものがあり、お得に感じてしまうのだった。もちろん、ディフェンダーの残価は一年2万キロという条件で決められているようだが(まあ、僕の場合は年間2万キロ以上いってしまうのでダメか)、普通の人は全く問題ない距離だろう。車というのは早いスパンで買い換えていく方が、色々な車種が経験できるという点も金銭的価値に含めて考えると、案外お得なのかもしれないと思うのだった。しかし、防人個人としては、我がさきもりちゃんに給油口のロック機能を復活させ、サングラスホルダーをアップグレードし、ピクニックテーブルを取り付け、もうじき、フジホワイトに塗装したサイドマウントギアキャリアーとエクスペディションルーフキャリーを装着し、更にはキズを付けたりしていくので、3年とか5年で乗り換えるのは悲しすぎてできないだろうなあ。M田さんには「20万キロ以上走ってくると、エンジンの載せ替えとなることもあり、費用が100~200万円するので、ビンテージカー以外は買い替えを(営業トークも恐らく含むと思われるが)」と言われているが、もしかしたら、エンジンの載せ替えを選択してしまうかもしれない(または、ジムニーシエラにするかもしれないし、後、これは恐ろしくて奥さんには言えない妄想だが、旧型ディフェンダーなんかにしたりして!ここ読まれるとまずいぞ)。

 レンジローバースポーツから荷物をディフェンダー110アーバンナイトに移し、出発準備完了。ショウルームからスタッフの方々が現れて、中さんの110を見送り、ついでに、我がさきもり90も見送られてディラーを後にする。二台のディフェンダーの向かう先は神戸だ。京都東インターから高速に乗る。僕は関西の道路事情に疎いので、必死に中さんの110の後をついて行くが…、他の車が我々の間に割り込んでくることが全くないことに気が付いた。入ろうとしている車があっても、二台のディフェンダーをやり過ごしてから車線変更してくるという状況が頻発した。まあ、先頭がダークなアーバンナイトで、二台目はかわいい(と勝手に思い込んでいるだけか)さきもりちゃんだが、ごついことには変わりなく入り込みにくい雰囲気が漂っているのだろうなあ。そう言う意味では安心して中さんの後をついて行くことができたのは幸いだった。この日は午後から天候が崩れるという予報であったが、到着した時は薄日が差すくらい晴れていて、のんびりした天気だった。しかし、六甲山山頂は暴風雨状態。山頂での記念撮影は断念して、下山し元町の津の田ミートみなと元町店を目指す。ここは中さんがハンバーグ研究に熱心な防人とトクチン(我が息子)のために考えてくれていた場所のようだ。

肉汁ジュワーッのハンバーグ
トクチンはコロッケも注文
パンは美味しかったようだ

 ここのハンバーグはナイフを入れるとプシュッと肉汁が飛び出してきて、アチチッ!となった。驚きだ。どうしたらこんなにも肉汁が飛び出すハンバーグが作れるのだろう。ご飯との相性も抜群であったが、今日はお腹がすきすぎてもう一品何か注文しておくべきだったか。ランチタイム終盤に入店したので、すぐにラストオーダーとなってしまったので場所を神戸ハーバーランド モザイクという所に移して話の続きをすることにした。Real Dining Cafeという所に入り、ディフェンダーの話、娘の信州での学生生活の話、釣りの話などなどかなり盛り上がってしゃべり続けたので、気が付くとあっという間に5時になっていて、いつしか雨も降り始めていた。それにしても楽しい時間というのは早くに過ぎ去ってしまうものだ。今回のGWはさきもりちゃんと共にあっちこっち走り回り、盛沢山だったこともあり時間の経過の仕方がいつもに比べて早く感じた。後半の最大の楽しみだった中さんの納車式とその後のドライブも今まさに終わろうとしている。明日になると娘も信州に帰ってしまう。なんか物悲しい気分になりかけて…、よーく考え直してみると、これから名古屋に帰るまでのドライブもあるし、そのあとの夕飯(たぶん来来亭だけど)をどこにするかという楽しみもあるし、月曜日は職場で会議だが、そこで出されるお弁当のおかずが何かという楽しみもあるし、極めつけはサイドマウントギアキャリアとエクスペディションルーフキャリアーの装着というイベントもあるし、なーんだ、楽しいことばかりではないか。

港を眺めながらコーヒーを楽しめる。
神戸ポートタワーは残念ながら工事中。
僕はチョコバナナワッフルを注文した。
ここの名物はチーズケーキらしい。

 駐車場までの間、運よく雨は小康状態で傘なしで歩けた。中さんのアーバンナイトディフェンダーのエンジンがスタートすると、ディーゼルの小気味良い音が聞こえてきた。そして、だんだん遠のいていくエンジン音を見送り、我がさきもりちゃんのエンジンをスタートさせる。回転数が落ち着くの待ってアクセルを踏み込む。来るときは下道を結構使ったので、帰りは下道を使わず阪神高速湾岸線を経て名阪道で帰ることにするか。これでGWのすべてのイベントは終了した。明日は娘を駅に送りに行くぐらいで後は家でのんびりするだけである。今回のGWは合計で1680㎞の行程をわがディフェンダー90と共に駆け抜けたのだった。

駐車場に向けてお洒落にまとめ上げられた緑豊かな歩道を歩く。
神戸の街に似合う中さんのディフェンダー110を見送る。我々も名古屋に向けてGo!

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