1990年頃から、僕は月5千円から1万円の貯金を始めていた。この貯金は初めてパジェロを買うときにも使うことなく、万が一の時のために細々とタンス預金(数学の本の間などに)を続けていった。1999年、初めてディフェンダーを目の当たりにしてからは、もしかしてディフェンダーを…などと思ったかどうか記憶が定かではないが、とにかく月1万円~2万円に金額をアップしタンス預金を続けていった。お金儲けのセンスがある人は投資して、とか考えるのだろう。しかし、僕にはそのようなセンスのかけらもなく、ただ愚直に本の隙間にお金を挟んでいったのだ(当時iDeCoがあったかもしれない。であるなら、iDeCoにお金を預けておけば、もっとお金をうまく運用できたと思うのだが…)。

この埋蔵金が危機に瀕した時が過去に二回あった。一つ目は家を建てた時だ。この時は夫婦で家造りにはまって、このさきもりブログみたいに家造りのブログを立ち上げたりもしていた。最終的に外構工事でお金が無くなり、お互い持っているお金は包み隠さずすべてさらけ出そうということになったのだ。この時は僕としても家造りが趣味みたいになっていたので、口座にあるお金はすべて吐き出したのだが、それに加えて埋蔵金を拠出するか真剣に悩んだ。が、外構工事は少しゆとりができてからにしようということになり事なきを得た。次なる危機は、パジェロの調子が極めて悪くなり、急遽、中古のパジェロを2020年の暮れに買うことになったときである。奥さんにしてみれば、パジェロではなくて、もっと安い車でも全く問題ないのだが、「僕ちゃんはパジェロだないといやだ」と駄々をこねたのだ。ローンが嫌いな奥さんは(僕も苦手だ)、自分の貯金など家の色々なお金を集めてくれて、なんとか中古パジェロ代200万円を出したくれた。もちろん、この時も僕の埋蔵金のことは言い出せず…、そして、このようなことが重なってくると、隠し預金が本当に隠し続けなくてはいかないお金、存在を明かすことができないお金となってしまっていることに気が付き愕然とした。間違いなく300万円以上はあるお金! いろいろな本にはさんであってきちんと数えるのが骨の折れるお金‼ あっても使えないお金!!! 何のためのお金!!!!ディフェンダーを買うためのお金?
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