Defenderピヨピヨ日記(NO62 ETCのシステム障害で名古屋から蒲郡まで5時間30プンプンプンッ!)

Defender購入後日記

 奥さんの両親を乗せ、トクチン、奥さん、そして僕の五人は名古屋インターから音羽蒲郡を目指した。日頃は下道派の防人だが、高齢のご両親がいるので車に乗っている負担を軽減するために、なるべく早く到着できる高速道路を選んだのである。名古屋インターを抜けると、対岸の降り口が異様な渋滞を生じていることに気が付いた。その距離は数キロにわたっていて、今まで見たことが無いような光景だった。『名古屋で何か巨大なイベントでもあるのかなあ?』と思いながら?マークのまま運転を続けていると、豊田インターの降り口もすごい渋滞になっていたし、下り線の降り口も同様だった。『何だ、何だ、豊田でも何かイベントがあるのか?』と思ったが、明らかにおかしいと思い、奥さんに調べてもらうことに。すると、ETCのシステム障害が起こっているようで、その影響でこの辺り一帯(というか東京や静岡でも)のインターで降りられなくなっているようなのだ。次の岡崎インターも同様な渋滞。ということは、我々の目的インターの音羽蒲郡も同様に違いない。一体どうすれば。昼11:30には蒲郡のレストラン”山の上の洋食屋はなわ”を予約してある。現在は10時ちょっと過ぎだ。通常ならば少し早く着きすぎるぐらいの時間だが、降り口での渋滞はほとんど進んでいない様子。『大丈夫か!』。

 音羽蒲郡の3㎞ほど手前まで来ると、路肩に車の列が見えた。『きっと、ここがインターで降りる車の連なりに違いない』と判断し、さきもりちゃんを路肩に誘導し、最後尾に停車させた。ガッ、この隊列は本当に動きが鈍い。時たま数メートル移動したかと思うと、すぐに停止してしまう。ナビ上に現れた神社からお寺までの数百メートルを進むのに20分以上かかっているようだ。このことから料金所までの時間を推測すると2時間は最低かかってしまうかもしれない。これではランチに間に合わないということで、レストランに連絡して午後1時からのランチに予定変更した。この時間であれば間に合うかもしれないと思ったのだが。しかし、この変更は無常にも打ち砕かれ、最終的にはランチをキャンセルするはめに。話し合った結果、ディナーに変更してもらい、予定を根底から覆す必要に迫られた。高齢の両親の体のためを思って高速で移動できる高速道路を選んだのに、結局は3㎞を進むのに4時間を要するという、これなら名古屋から蒲郡まで自転車で行った方がはるかに早く到着できるという素晴らしい高速道路を長時間にわたって満喫させてもらい、トイレに行きたくなっても我慢し続けるというサービスもついて、ズーッと同じ姿勢をとり続ける状況を強制され、エコノミークラス症候群の気分を味わされた結果、出口ではさきもり号のETCは反応して1050円を徴収され(このような状況で金など一銭も払う気はなく、どちらかと言うとこちらがもらいたい気分であり、NEXCO中日本は自分たちの都合でシステム変更してそれが原因で生じた障害であったため後日謝罪したようだが『金は貰いますよ』との賜った様には開いた口が塞がらなくなり、こんなことならゲート通過するときETCカード抜いておけばよかったと心の底から思い、ホントに腹が立った。全く高速道路の体をなしていないではなかッ)、至れり尽くせりの高速道路気分を味合うことが出来て、『やっぱり、高速道路は最高だわ』と車内で盛り上がったのだった。

 長時間車内に閉じ込められたので(合計5時間30分)、蒲郡のコメダに到着した時は、体が固まってしまいさきもり号から降りた後フラフラしてしまった。普通、防人は6時間ぐらいの運転は苦に思わないのだが、3㎞4時間というドライブは体に堪えた様で、次の日になっても疲れが取れず職場でピヨピヨモードであった。奥さんの両親も足が上手く動かなくてしまい、両脇から支えながら店内に入ったのだった。高速道路のおかげで根底から予定変更を迫られることになったので、「コメダでの軽食後は近くの温泉に入って、体をほぐしましょう」ということになった。そこで行ってみたのが、三谷温泉ひがきホテルの日帰り入浴だ。ここの日帰り入浴は露天風呂だけに制限されているが、そこからの景色は三河湾を一望でき、景色は最高。更に、この時期は露天風呂脇に桜の木があり、花見も出来てしまう。湯船に漂う桜の花びらと共に自動車運搬船とかを眺めながら、最高の風呂タイムを満喫できたのだ。

 ひがきホテルの露天風呂は本館から離れた見晴らしの良いところにある。
 本館から露天風呂に向かうトクチン。流石のトクチンも疲れたようだ。
 三河湾の絶景を眺めるトクチン。
 露天風呂はこんな感じ。桜と三河湾と!
 これは乃木希典の像。これを見て思い出したが、ここ周辺(乃木山と言うらしい)は、5年前にトクチンと娘の三人で散歩したところだった。周囲には廃墟などがあって、不思議は雰囲気が漂っていたので、印象に残っていたのだ。
 乃木将軍の像から少し下ると三河湾が一望できる。周囲は三谷温泉街で、写真の中央の旅館はレトロ感溢れまくりの松風園だ。昭和にタイムトリップしたような懐かしい雰囲気が周囲には漂っていた。

 ひがきホテルを5時に出発して、ほぼお隣の山(乃木山)の上にある”山の上の洋食屋はなわ”に向かう。5時30分の開店(予約時間でもある)まで10分ほどあったので周囲を散歩することに。レストランの隣には乃木希典の像があり、ここは5年ほど前にトクチンと娘の三人で、伊良湖岬にある山城(和名の城!地元の人もその山に城跡があることを知らなかった)を見た後に立ち寄ったところであった。周囲には廃墟もあって、不思議な雰囲気を感じたところだったので印象に残り、『このシャッターの閉まったお店(洋食屋はなわ)は一体何なんだろうか』と思ったことも思い出した。開店時間の5時30分丁度にシャッターが開き、ライトが点灯され、待望の飯タイム。11時半に食す予定が、6時間遅れてやっと飯にありつけることになり、期待感を高めて入店した。まず驚いたのが、店内からの展望である。西浦方面の三河湾や竹島、蒲郡市内が一望でき、ETCのシステム障害で入店が夕方になったおかげで、夕陽から日没後の夜景までの変化に富んだ景色を楽しめることになった。これには奥さんの両親もご満悦のようで、料理と共に最高の時間を満喫できることになった。これこそ”システム障害転じて福となす”ということか。

 5時半になり、いよいよ入店でござんすよ。昼飯はほとんど食べていないので腹ペコだぁー
 こんな景色を楽しみながら食事できるのです。夕陽の海による反射光が美しい。
 大根のグラタン、鴨肉、カブのサラダ、菜の花の天ぷらが盛り合わされている前菜。
 こちらはニンジンのスープ。ニンジンのほのかな甘みがたまらない。
 魚を黒胡麻でコーティングした創作料理。ひじきのタレが心地よい。魚と胡麻のマリアージュがこれだけで閉じた料理となっていて、食べ応え十分だ。
 最後はステーキ。とろみのあるニンニク醤油風味のタレが肉を包み込み、ご飯が何杯でも行けてしまう。ふと、上田のポタジェを思い出してしまった。
 デザートとコーヒーでフィナーレを迎える。ちなみに、トクチンはハンバーグとライスを注文していた。ここはハンバーグも評判らしい。次来た時はハンバーグを注文してみるかな。
 防人のスマホでこのような写真を撮ると、真っ暗な中に、町の光が白っぽく点々と写るだけだ。トクチンのスマホで撮影してみたら、こんなにきれいな夜景の写真が撮れた。交換しようぜッ!トクチンッ。

 帰路はもちろん高速は使わず、名豊道路(めいほうどうろ!国道23号線)で名古屋に向かったのだった。行は高速を使って5時間30分、帰りは下道で(と言っても”名豊道路”は無料高速道路みたいなものだが)1時間ちょっとであった。ETCのシステム障害に苦しめられた皆さん(渋滞に巻き込まれた人も、その解消に最前線で奔走した職員の方々も)、本当にお疲れさまでした。

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