Defender ドナドナ日記1(ディフェンダー二度目のエンジンストール&エンジン警告灯点灯)

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 鳳来峡の三ッ瀬明神山の帰り、さきもりちゃんの所に戻り、服を着替えて運転席に座った。そして、エンジンスタートボタンを押すと、キュルキュルキュルとセルモーター?だけが虚しく回転する音が聞こえてくる。

「ムムッ!エンジンかからないぞ!」

 何度かボタンを押していると、エンジンスタートするけど、何とも頼りなげな感じ。あれよあれよという間に出力落ちて再び停止。エンジン警告灯が点灯。その後、何度か繰り返すがスタートせず。

「この山の中でエンジンストールとはどうしたもんだ。最悪、飯田線の三河川合駅まで歩くか」

何度かトライしているうちに、どうにかこうにかエンジンスタート。最初は不安定だったがその後安定化し、大丈夫な様子。事の次第をM田さんにメールしておいて、エンジン警告灯点灯したままだが、こんな山の中にいても仕方ないので、最寄りのファミマまで恐る恐る運転する。ファミマでエンジン切ってしばらく様子を見ることに(しばらく待てば、コンピューターがリセットされて警告灯が消灯するのではという淡い期待を抱いて。もちろん、二度とエンジンがかからないかもという恐怖心もあるが)。M田さんからはすぐに返信が来ていたようで、

「大変不安な状態ですね。もし危険な雰囲気でしたらメーカーのレッカーサービスに引き渡してください。代車をすぐに手配するのは困難ですが、陸送引き渡し後の帰宅までの交通費は領収書提出でメーカーが支払ってくれますので」

とあり、メーカーの連絡先も送ってきてくれた。兎に角、エンジン切ると、なんかいつもと違い、不穏な音と言うか、いつもと異なる余韻が残る。そう言えば、朝、コンビニでエンジン切った時も似たような雰囲気に包まれたような。その後、奥さんにラインしたり、ファミマのトイレに行ったり、ジュース買って飲んだり、しばし時間をつぶす。20分くらいして、再び、スタートボタンを押すと、今度は安定してエンジンスタートするも、エンジン警告灯は消灯せず。なんか、長野の時と似たような雰囲気だが、エンジン警告灯は長野の時は消灯したが(一時間以上経ってからエンジンスタートしたので、完全にリセットされた?)、今回は消えてくれない。しかし、エンジンは安定して動いているので名古屋に向けてすこしでも進んでいこうと、ファミマを出発。途中、M田さんから電話連絡があり、話し合った結果、エンジンがちょっでも不穏な雰囲気だったら即運転を辞めてメーカーにランドローバー京都までの陸送手配をする。名古屋戻れて、警告灯消灯しても、メーカーに連絡し京都へ陸送手配をする。つまり、この時点で、我がさきもりちゃんのドナドナ(荷馬車、じゃあなかった、車両運搬車で運ばれていく可哀そうなさきもりちゃん)が決定したのである。「いざとなったら、飯田線で豊橋に出て、そこから名鉄で名古屋か」なんて妄想して、電車旅も楽しいかもと思ったりする。それにしても我がさきもりちゃんは、旧型ディフェンダーのDNAを色濃く受け継いだのか!だとしたら「ディフェンダーだからね」で済んでしまう気もするのだが、ただ、この前は長野、今回は山の中。このような場所でのエンジンの不調は安心して出回ることが出来なくなってしまう。何としても直してもらいたいものだ。

この写真は、朝、さきもりちゃんを駐車した時の写真。この7時間後、さきもりちゃんのエンジンが不調になるとは思いもよらなかった。

 結局、好きな山沿いの道で帰るのはやめて、いざとなったら電車に乗れるように、かなり遠回りになるが、豊橋まで飯田線沿いに走り、国道一号線で名古屋に戻ることに。途中の藤川の道の駅で、用を足して戻ってエンジンスタートするとエンジン警告灯は消灯。その後、エンジンは嘘のように安定し名古屋まで戻ってこれたのだが。

「これって、また、履歴に残らずに何が悪いのかわからないままになったらやだなァー」

と思いつつ、メーカーのコールセンターに連絡すると、担当の人が丁寧に対応してくれて、

「エンジンがかかったりかからなかったりという状況はご不安ですよね」

とまさに我が意を得たりだ。朝の8時から9時の間に、荷馬車、じゃあなかった、レッカー車で子牛、じゃあなかった、さきもりちゃんをランドローバー京都まで運んでくれることになった。

 翌朝、8時15分、ヤマイチレッカーのトラックが到着して、さきもりちゃんを積み込み、ランドローバー京都へ向けて走り去っていった。その後姿を見送りながら、僕の中にはドナドナの歌が響きわたっていた。

ある晴れた朝方
京都へ続く道
車両運搬車がゴトゴト
さきもりちゃんを乗せてゆく

ドナ ドナ ドーナ ドーナ
悲しみをたたえ
ドナ ドナ ドーナ ドーナ
治るのだろーか

 これで、この防人も旧型ディフェンダーのオーナーの域に少し歩み寄れただろうか。いや、まだまだこれごときでは青いかな。

まず、養生して車の積み込み開始。
ワイヤーで右前輪を固定。
両方の後輪、前輪左を固定。運送の人が言っていたけど、「ランドローバーの車はパーキングが強いので、固定せずに運送しても1㎝くらいしか動かないよ」とのこと。「まあ、何が起こるかわからないので、しっかり固定しておくけどね」とのこと。ラチャット式ベルトでしっかりと締め上げていた。
燃料も、軽油、レギュラー、ハイオクの三種類を常備しているそうだ。ガス欠の人は待っている間にライトとか暖房とかつけっぱなしにしていてバッテリーも上がっていることが多いとか。海に落ちた車、悪路でスタックした車、大型トラック、何でも搬送するそうだ。さきもりちゃんも積み終わり、いよいよ出発。しばしのお別れだ。これから我が家は自転車生活!?

コメント

  1. てんぷらさん より:

    ひとまずは山奥で搬送でなくって不幸中の幸いでしたね。それでもドキドキだったでしょうが…
    やはりエンジンエラーマークがこのクルマの肝でしょうか?他の乗ってる方のブログにも出てきてますね。
    それにしても丁寧なレッカー屋さんでよかったですね。安心して防人ちゃん預けられますね。

    私の方は色々ありまして、再び預けております笑 ガラス交換して車内、車外にガラス片が散らばったままで返却してきました。引き取りが夜だったので気づかず

    挙げ句のはてに確認しますので工場に持ってきてくださいと笑

    • さきもり さきもり より:

      前回のエンストは走行中に起こり、道の真ん中で立ち往生してしまいかなり焦りましたが、今回は、停止した状態だったのでその時に比べれば落ち着いていられました。しかし、登山後の山の中でしたからね、最寄り駅までまだ歩くのかと思い、途方に暮れかけました。レッカー屋さんは話好きな人で、「ガス欠する人は常習性があるよ」とか色々な話をしていました。
      それはそうと、てんぷらさんのガラス片が散らばったまま返却という話はひどいですね。更には工場に持ってこいとは!「ディフェンダーだからね」とか「ランドローバー車だから仕方ないね」という格言(⁉)があって、それで許せてしまう事象もありますが、この話は全く別の次元の話で腹が立ちます。
      何はともあれ、てんぷら号とさきもり号が一刻も早く平常に戻りますように祈るばかりですね。

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