DEFENDERエンブレムのフジホワイト化を完了させる日がやってきた。10月2日(日曜日)の早朝4時、名古屋をさきもりちゃんと共に出発。関ケ原までは清洲・養老経由の最近お気に入りの道を使ったが、関ケ原から先は気分を変えて、木之元・朽木経由で京都を目指した。途中の賤ケ岳トンネル手前は以前スピード取り締まりで32キロオーバーで捕まり、免停を食らった黒歴史の場所。速度超過しないように安全運転で走り抜ける。十分時間があると思ったので、途中で写真撮ったりコーヒー飲んだりのんびりドライブを楽しんでいたら、ランドローバー京都への到着は予約時間の10時ちょうど位になってしまった。琵琶湖であわよくば釣りでもと考えていたけど、そんな時間なんてなかったね。
ランドローバー京都のショウルームに入り、N美さんとS田さんから2年点検の説明を受ける。防人はメンテナンスパックに入っているので、基本無料なのであるが、ディーラー側のおすすめ点検なるものをすべて気前よくOKしてしまうと、点検終了時に渋沢栄一氏(or福沢諭吉氏)が30人くらいさっさと出て行ってしまうので注意が必要だ。まあ、防人にとって今日はエンブレム装着の大事な日なので、おすすめ点検の話はソコソコに、Treey landから送られて来た例のブツをS田さんに託す。

ここは浅井三代によって築かれた小谷城。この城は日本五大山城(越後国の春日山城、能登国の七尾城、近江国の観音寺城、出雲国の月山富田城)の一つだ。

あまりに気持ち良く晴れたのでコメダのまろやかミルクコーヒーをのんびり飲んでいたが、そんなに時間がないことに気が付いて、京都に向かうことに。ここはマキノサニービーチより少し南側の湖畔道路。

ランドローバー京都のショールームでは、美山珈琲さん(カタカナのミヤマ珈琲ではない)によるコーヒーテイスティングイベントが開催されていた。深煎りと浅煎りの二つのタイプを中さんと試飲する。今まで、深煎りが好きだと思っていたが、浅煎りのコーヒーの果実のような豊かなアロマには感動した。

今回、さきもりちゃんを改造している間、中さん、お嫁ちゃんとボキの三人で嵐山にあるフライフィッシングの釣り堀に行く予定だったのだが、最近は10月初めでは水温がまだ高温過ぎてお魚さんが参ってしまうようで、オープンは11月からとのこと。そこで、食欲の秋と言うことで、予定変更して"グリルにんじん"を訪れることに。

前回来た時は防人お決まりの"ハンバーグ”を注文したが、今回はランチ定食のデミグラスソースヒレカツを注文。濃厚なデミソースとヒレカツは最高にマッチしていた。

お嫁ちゃんはチキンとベーコンのソテーを注文していた。ヒレカツ定食と同じ濃厚なデミソースがかかっているようだ。どちらにしろご飯が極めてよく進むよ。

昭和な面影を色濃く残す六曜社珈琲。ショールームでは美山珈琲、三時のコーヒーはここと京都の老舗珈琲店のはしごで防人のお腹はダボダボとなったのだった(早朝はコメダのまろやかミルクコーヒーも飲んでいるしね)。

この日は防人の奥さんの誕生日なので、奮発してキルフェボンにてケーキを買うことに。こういうことを怠ると、ディフェンダーライフ、釣生活に暗雲を垂れこめさせることになるので、手抜きは禁物だ。
防人、中さんとお嫁ちゃんの三人で昼飯を食べたり、お洒落な珈琲屋さん行ったり、誕生日ケーキを買ったりしている間にもさきもりちゃんの二年点検とエンブレム交換は着々と行われていったようだ。ランドローバー京都では一年点検ではオイルの付けたし(交換ではない)、二年点検ではオイル交換・オイルフィルター交換が無料で付いてくる(というか、定期点検パックに加入する段階でお金払っているので、無料ではないか)。今回、31000㎞のときオイル交換して、その後、さきもりちゃんは4カ月の長期入院してその間はほぼ走行距離は伸びなかったが、退院後、東北行ったり、山梨の往復を何回かしたりして、39000㎞まで走行してしまっていた。5000㎞毎に交換したい防人としては少し乗りすぎだが、無料交換とくると頭の中がチャリンチャリンとなり、ついつい間を開けてしまった。

ブレーキパッドもほとんどすり減っていないようで、「10万キロまでは大丈夫のようですね」とのこと。ブレーキパッドも無料交換らしく、パッドを渡されて「10万キロあたりですり減った時にディーラに持ってきてください」と言われた。

エンジン下部にやってきました。この上にエンジンがあり、写真中央の黒いところがさきもりちゃんの心臓部。今回の整備もさきもりちゃんの主治医であるS田氏が担当してくれているようだ。

レイブリックでは上からオイルを抜いていたが、ランドローバー京都では下から抜いていますね。黒々としたオイルが流れ落ちてきて、これを見るとエンジンを保護してくれていたことへの感謝の気持ちが込み上げてきますなあー!
昼飯時や喫茶店においての最大の話題は『”さきもりちゃんのエンブレムフジホワイト化”ははっきりとした費用対効果があるのか?』であった。僕が、
「前に、ホワイトコントラストルーフ、ホワイトホィールの黄色のハスラーでフロントの”HUSTLER”エンブレムをホワイト化した奴がいたけど、それが結構かわいかったから、さきもりちゃんにも効果があると思うね」
というと、中さんは
「そのハスラー、本当にホワイトエンブレムだったの。実は通常のシルバーエンブレムをホワイトと思い込んでいただけじゃあないの?ウッハッハッハッ」
と今回の改造が効果がないことを期待しているようだった。お嫁ちゃんまでもが、
「ここまで盛り上がったら、結果を自分の目で見に行かないと!」
と期待感丸出しの様子。そいう訳で、夕方5時過ぎ、それぞれの思いを胸にランドローバー京都に向かったのだった。

さていよいよ"DEFENDER"エンブレムを釣り糸orタコ糸を用いて取り外していきますよ。位置をテープに記録することを忘れてはだめよ。

エンブレムが取り外されました。両面テープの残骸をコンパウンドで磨き落としていくという地道な作業を続ける。

後方の『DEFENDER』バッチも取り外し、磨いて、フジホワイト化したバッチ取り付けの下ごしらえを入念に行う。

交換が完了したさきもりちゃん。文字の粒粒感が増して、可愛さがアップしたと思ったのだが・・・。問題発生!

夜になり、ディーラーのライトで照らされると、バンパーのシルバーとフジホワイト化した部分の区別は全くつかない。ウーム!やはり予想したとおりか。周囲の中さん夫婦、サービスのN美さん、営業のM田氏とD氏からは「バンパーもフジホワイト化すべきだ」という大合唱が沸き起こる。

曇り空の中の写真だと、バンパーのシルバーに視線が行ってしまい、そのもとでエンブレムを見るとあまりホワイト感がない。しかし、直に見るとホワイトの浮き出た感じは明白なのだがね。そんな中でバンパー、サイドステップ、後方バンパーのシルバーが気になりだしてしまった防人である。
お色直しを終えたさきもりちゃんが登場したのは、我々がショールームでN美さんから点検内容確認などの説明を受けていた時だった。僕の背面に登場したさきもりちゃんは正面に相対して座る中さん夫婦やM田さんからは丸見えの状態だった。
「アレレッ、エンブレムホワイト化している?シルバーじゃないの?ウヒョッ、失敗か」
満面の笑みを浮かべ抱き合って喜ぶ中さん夫婦とM田さん。振り返り眺め、ヘナヘナとその場に倒れ込む防人。N美さんは
「工場内では明らかに白っぽさが目立っていたのですが、まあ、薄暗くなって光線の関係ですかね。バンパーのシルバーに目が行って、そこからの対比でエンブレム見るとつられてシルバーに見えてしまうのかもしれませんね!」
とフォローが入る。そこに、営業D氏が通りかかり、さきもりちゃんに近づいてやっと、
「アッ!エンブレムとフロントグリルをホワイト化したんですね。この場合、バンパーもホワイト化ししないと。だって、エンブレムのブラック化するとき、バンパーもセットでやるでしょ。それと同じことですよ。この写真を見てください」
とバンパーをホワイト化した完璧ホワイトディフェンダー(ただ、DEFENDERのロゴはシルバーのまま)の画像を見せてくれた。なるほど、世の中ブラックアウト化する人が多いけど、ホワイトアウト化する人もいるのだなあ。
「これは費用対効果が出なくて失敗だったかなあ?」
と泣き崩れる防人に、サービスでありかつ営業経験もあるN美さんは
「成長途中のさきもり号と言うことですよ。フロント・リアバンパーのホワイト化をやりましょう」
と提案が入る。値段を聞いてみると渋沢栄一さんが30人以上出ていきそうな勢いである。先ほどから目を輝かして興奮状態にある中さんは
「ここまで来たら是非やるべきだし、もう防人の中ではやることに決まっているんだろう。だったら、今バンパーホワイト化することに決めろや」
と強烈な営業活動が入る。N美さんは少し俯瞰的位置から
「いつの世も友人がお金を使いはるのを見るのは楽しいものですよねぇー」
と鋭い突込みを入れてくる。確かに、防人としても友人の中さんがレンジSEを契約するときはワナワナもしたけどすっきりとした爽快感がったのも事実で、M田さんに代わってガンガンの援護射撃をして、お嫁ちゃんの猛攻から中さんを守った???のである。兎に角、買い物に行ったとき友人は友人と思わない方がよい。このような時の友人は、往々にして営業さんとタッグを組んで強烈な営業マンとなって迫ってくるものである。なんだか、防人と中さんは二人で営業し合ってお互いをエキサイト化し自然とランドローバー京都にお金をばら撒いている極めて優等なお客なのかもしれないぞ。

と言うこで、バンパーを白色で塗ってみたが、これは明らかに周囲の光線具合と異なり、参考にならないな。これだと、バンパー白すぎて気持ち悪いし、エンブレムやフロントグリルがシルバーに見えてしまう。トホホホッ!パンドラの箱を開けてしまったか(中さんに言わすと「パンドラの箱を装着した」らしい)。兎に角、防人の心の中でさきもりちゃんのシルバー部分をなくし、フジホワイト、タスマンブルー、マッドブラックの三色旗にする計画が動き出したのだ。
そう言えば、サイドマウントキャリアーをフジホワイト化した時、フロント部分のシルバー、後方バンパーのシルバーが色として邪魔に感じられたのだ。今回、フロントエンブレムとフロントグリルをホワイト化したことにより、フロントバンパーのシルバーとホワイトが近い距離となり、ホワイト化を推進する防人にはシルバーの違和感が際立ってきてしまった。フジホワイト、タスマンブルー、マッドブラックの三色のみにして、パステル調の可愛いさきもり号を目指して妄想が走り出してしまった防人である。一体全体これからどうなって行くことやら😥。
追記 その後、しげしげとフジホワイト化したエンブレムとフロントグリルを眺めるとなかなかしっかり存在感を放っている。写真にするとそれほど効果が見えない時もあるが、現物を見るといい感じのホワイト感が出ているのである。つまり、やる価値はあったわけだ。それから、インスタグラムでディフェンダーを色々見ていたら、ヨーロッパ方面だと思うが、さきもりちゃんと同じタスマンブルーでホワイトコントラストルーフのディフェンダーでエンブレムとフロントグリルをフジホワイト化した個体を発見した。同じことを考える人もいるのだなあ。ただ、フロントとリアのバンパーまでフジホワイト化した人は今の所いないようなので、現在、水面下で世界初のさきもりちゃん目指してフジホワイト化計画が進行中である。
このフジホワイト化計画は12月8日、ランドローバー京都にて完了したのだった。
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