Defender ドナドナ日記12 (さきもりちゃんの退院日決定!長期修理になった時の心構え‼)

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 6月29日の土曜日、ランドローバー京都サービスマネージャーのNみさんから連絡が入り、さきもりちゃんの500㎞の試走行も終わり、

「そろそろ退院時期を確定しましょう」

と言うことになった。7月の初めは土日が予定が入り、水曜日の防人が休みの日は車のディーラーは一般に休みである。しかし、うまいことに7月の初めは平日の有休を防人は取得しやすいのである。ということで、

7月9日(火曜日)を退院の候補日として、入洛しますわッ」

ということになった。平日だから中さんに会うことはできないだろうから、何か他の予定とうまく組み合わせるべく今から色々と妄想を楽しもうと思う。

《補足》実は、妄想の一つがすでに出来上がりつつある。それは、さきもりちゃんの退院を祝った後、京都から北陸に抜け、神通川をさかのぼり、その支流に入り車中泊後にちゅり(釣り)を楽しもうという妄想だ。僕の中では尺岩魚(30㎝以上のイワナ)が沢山釣れて、発狂している自分が思い浮かんできて仕方がない。ただ、この計画を実行に移すには、奥様とスケジュールについて綱渡り的、繊細危険極まりない交渉を行わなくてはいけない。タイミングも重要だ。果たして実行できるのか!

 さて、一連のエンストで、入院期間は二回目三回目を合わせて6カ月以上にも及び、最近では防人さんは京都出身の人(代車ディフェンダー君は京都ナンバーなのだ)と近所周辺の人からは思われているようだ。そのため、名古屋においても京都弁を使う(使えないってッ!)機会が増えてきている(なわけないッ)。ここで、愛車が故障で長期入院になってしまった場合の心づもりについて考えてみよう。このように偉そうに上から目線的に書いたところで、今までのドナドナ日記を読んでもらえばわかるが、本当にピヨピヨ状態であったわけで、かなり無理をしての記述であることをご理解いただきたい。まあ、愛車が長期入院してしまった時、「何故うちの車だけが?」、「治るのか?」、「新しい車に交換してくれ!(一般的にこれはほぼ無理よ!)」、「こんなに辛い思いをしているのだから、僕ちゃんに優しく接してくれ(何かサービスして、金銭面でメーカーとしての誠意を示してくれ)」、…といったネガティブな、そして要求的な思いが増していき、それが上手く成就されないとディーラーとの関係が悪化していき、結果、大きなマイナスになってしまうこともあるかもしれない。このような時、もう一度状況を落ち着いて見つめ直してみると、案外、長期入院の長所もあることに気が付くのである。今回は、防人が愛車の長期入院で気が付いた(自分に言い聞かせた!?)利点についてまとめてみようと思う。

 最初の入院は3カ月弱!ディスカバリースポーツが代車君として我が家にやってきた。加速性能、高速安定性、ワインディングでのスポーツ性、燃費の良さはディフェンダーより良い。後、パドルシフトも運転の楽しさを倍増してくれるので、これは是非ともディフェンダーに装着してもらえると嬉しいのだが。
 ディスカバリースポーツには山梨の実家の往復で大いに助けられた。5000㎞くらい乗ったが、中さんやM田さんからは「防人さんはやっぱりディフェンダーの方が似合う」とよく言われた。この車は洗練された都会的雰囲気だから、筋肉的、野性的、珍人的防人には似合わないということか。
 これは75周年記念特別限定車の110ディフェンダー。グラスミアグリーンなのは外側だけでなく、内装にも所々使われていて特別感が漂う。こんな代車も時には嬉しいかもしれないな。ラダーとルーフキャリアーも装着かあ。
 二回めの入院に伴う代車は、さきもりちゃんと同じタスマンブルーの90ディフェンダーだった。しかし、ベースグレードのさきもりちゃんより2ランク上のSEというヤツで、メリディアン装着の高級ディフェンダーだった。

《その1》保証期間中であれば、無料で部品が交換される。今回のさきもりちゃんの例では、一回目の二日間の入院で燃料系のモジュール端子が、二回目の3日カ月弱の入院で燃料ポンプが交換された。更に、三回目の3カ月以上の入院でエンジンの中枢のECUが新品になった。つまり、燃料系すべての部品が無料で最新の部品になったのだ。これはかなりラッキーなことではないか。ただ、保証期間中であることがポイントで、それを過ぎると有償となるので、天と地のような差になる。だから、是非とも保証は5年延長保証に入っておくべきだろうね。

《その2》当たり前のことだが、入院期間中、愛車の走行距離は伸びない。だから、ブレーキパッドはすり減らないし、オイルは交換しなくていいし(まあ、時間が経ちすぎるとオイル劣化するけど)、タイヤもすり減らないし、デフオイルなんかも温存される。つまり、入院当初の状態がほぼ温存され続けるわけである。劣化するのは代車の方だ。今回、二回の6カ月におよぶ入院で、代車の合計走行距離は1万3000㎞となった。何もなかったらさきもりちゃんの走行距離が4万4千㎞となるところだったが、現時点で彼女の走行距離は3万1千㎞のままだ。これはものすごくオトクではないか。

《その3》自分の愛車とは異なる車を経験できる。今回のエンスト騒動ではディスカバリースポーツを堪能できたし、更に、代車の高級ディフェンダーに装着されていたメリディアン音響システムに酔いしれることもできた(おかげで、カーオーディオショップまで足を運んでしまって、オーディオにも詳しくなれた)。それも長期にわたってだ。ただ、これはディーラーに依存していることかもしれない。代車持っていない、または、代車が有料のディーラーもあるらしいので、こればかりはランドローバー京都であったことを感謝すべきなのかもしれない。

《その4》故障のことをサービスの人に根掘り葉掘り聞くことで、車のメカ的なことについて詳しくなれた。ランドローバー京都の営業M田さんからは

「防人さんとは購入前も、購入後も二、三カ月に一度はお会いしているように思います。京都のお客さんでもここまで会う人はいないですからね」

といわれるぐらいだから、頻繁にディーラーに電話したり、押しかけたりしていろいろ質問したりするので、うっとおしがられているのかもしれないが、ランドローバー京都の人々は色々なことに丁寧に答えてくれる。おかげでランドローバー車(社?)の知識が増えて豊かな気分になるのだ。ランドローバー京都の母体は八光自動車という関西で輸入自動車を扱う老舗で、マクラーレンとかアストンマーチンも扱っている。そのためサービスの技術力も素晴らしいものがあり、安心して修理を依頼することが出来るのだ。

《その5》どうなるかわからないカーライフのため、未来が読めず、絶えず妄想が広がりワナワナもするが、楽しくもある。長期修理ネタは周囲の人も喜んで聞いてくれるので(他人の不幸は蜜の味)、いつも話題の中心になれる。ブログネタにも事欠かない(これは防人固有の状態か)。また、長期修理を経験すればするほど、ディフェンダー乗りとしての階級が上がるような気がして、将来、故障でピヨピヨ言っている人に対して、

「むあッ、君もッ、ディフェンダーという車に成長させてもらいなさいッ」

的説教節を炸裂できる楽しみが増えていく。あーあッ、早くその時が来ないかなぁー!

 このように愛車の故障・長期修理となった時、マイナスの面ももちろんあるが、落ち着いて考えるとプラスの面もあるわけで、物事は切り口の取り方でどのようにも見えるものなのかもしれない。更に、今回の一連の出来事で、さきもりちゃんと可能な限り付き合っていこうという決心がついたような気がする(とか書いておいて、四回目の修理になったらまたピヨピヨ状態に陥っているかもだが)。これは、新しいディフェンダーにするには500万円以上出費となること、ワークホース的な車であるという思いが防人には強くあり、現在のディフェンダー90は高級すぎて興味が湧かない(お金がないから買えないだけだけどね。お金あったら、サクッとV8とかに乗り換えているかもしれないけど!貧乏人の遠吠えだね)ということもあり、スタンダードグレードとしてのさきもりちゃんを大事にしなくてはという思いが募て来たことがとても大きい。まあ、付き合っていけなくなる時が来るとしたら、それはお金だろうね。金の切れ目がさきもりちゃんとの縁の切れ目だと思う、きっと。

注意!これからディフェンダーを購入しようと思っている人は、ディーラー選びを慎重にしてほしい。近所だからとかではなくて、技術力、営業さんの人柄の二点については妥協せず、最善の調査努力をしてほしい。そういう意味では、防人は努力せず、たまたま中さんの紹介でランドローバー京都のM田さんになって、結果としてディフェンダーライフを楽しむことが出来ているだけなのだが。そんなわけで、防人は何処のディーラーが良いとか悪いとか言う資格はないが、少なくとも、ランドローバー京都は、故障する可能性が日本車に比べては高いディフェンダーのカーライフを、全力でサポートしてくれるところであるということは間違いのない事実である。

コメント

  1. てんぷらさん より:

    さきもりちゃん退院日決定おめでとうございます!
    入洛と言う言葉がまたいいですね。
    そうパドルシフトは楽しいですよ。エンブレ掛ける際には必須です。ディフェンダーはそういうクルマじゃないから未設定なのかもしれませんが
    ECUは英国出身でしたっけ?凄いお方ですね。最敬礼しないと!!!
    色々ある方が車に愛着が湧きますね。手のかかる子は可愛い(⋈◍>◡<◍)。✧♡

    • さきもり さきもり より:

      ディフェンダーはスロバキア製!しかし、我がさきもりちゃんの(小さな)ECUはソリハル製(なのかなあ?)。
      厳密なことを申し上げますと、本来さきもり号についていたECUはチェックを受けるために海を越えてイギリスに渡りました。それと同時期にECUが送られてきて、それがさきもり号に装着されました。そして、イギリスではさきもり号のECUのテストが、日本では新しいECUを装着して走行テストが始まったのですが、しばらくして、本国から「今回取り付けたECUに変更すべし」という指令が来たわけです。この取り付けたECUはイギリス製?今度ディーラーで聞いてみようッと!でもそうすると、ディフェンダーのECUはみなイギリス製?ということはマウントとれないなあ?
      まあ、何はともあれ、手のかかる子(手のかかりすぎる子)は可愛いです。

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