
水曜日の休みの日、海上の森以来随分と久しぶりに奥さんと自然豊かなところへ外出することになった。これも、渓流シーズン中は川にばかり行っていたので、川も禁漁となり、節目となる休みの日だったので今までの罪滅ぼしもかねてそれとなく声を掛けたら、「気晴らしに自然豊かなところでのんびりしたい」とのお返事だったのだ。しかし、「季節の変わり目で蓄膿症気味でだるいので歩きたくはない」とのこと。しかし、「景色は良いところ」というわがまま条件が付いてくるものだからたまらない。車で行けて、降りてすぐに景色が良く、お昼ご飯を気持ちよく作り食べられるところというと・・・、かなり限られるが、養老庭田山頂公園が最適解だと思われ、このお彼岸前後なら麓の津屋川の彼岸花も見たりすることも組み合わせれば、奥様もご満悦となり、「来シーズンの釣りも行きやすくなるのでは!」と思われたのだった。
清州西から県道128号をひたすら西進する。この道はランドローバー京都に行くときによく使う道だ。途中、調理用の水を持ってくることを忘れていることに気が付き(実は30年間使い続けてきた紫色のアルミ水筒をこの前川でコケて溺れかけたとき、川に流してしまったのだ!)、
「ちょっと、コンビニで水を買ってくるわぁー」
というと、
「ええ”ーッ、家にペットボトルの水あるんだから、それを使ってよぉーッ」
との言葉のシャワーをそれとなくかわし、コンビニに立ち寄る。買い終わって車に戻ると、袋の中のレシートを眺めていた奥さんの目が再び吊り上がり、
「ええ”ーッ!187円もするコーヒー牛乳(高千穂コーヒー牛乳)なんて買ったのぉー!」
「時たまにしか飲まないヤツだよー(187円のコーヒーは高いのかぁー??)」
「ええ”ーッ‼223円もするバームクーヘンを二つも買ったのぉーッ」
「これはヤマザキの”冷やして食べる マウンテンバームクーヘン”というやつで、最近発見したんだけど、クラブハリエとか治一郎を凌ぐと思っているんだよねぇー(流石にそれは言い過ぎか?)。トクチンも気に入っているもんだから二つ買ったわけだけどねぇー(223円がそんなに高いかねぇー????)」
といった感じの金銭的価値観の相違が露呈したドライブとなったのだった。所詮、夫婦などというものは他人同士、異なる価値観の融合体なのであーる。

まっすぐ行くと二ノ瀬越(ニノセゴエ)から北勢町に降下する。庭田山頂公園は左折。

きれいに舗装されましたなぁー。トイレも新しくなったけど使用不可だった。

舗装された駐車場にさきもりちゃんを止めて、展望場所までは数分の歩き。

庭田山頂公園はコンパクトな遊歩道が巡り、気持ちの良いところなのであーる。

養老山系のアセビ平、小倉山、石津山パラグライダー発射場と並んで庭田山頂からは濃尾平野が一望できる。今日は天気がいまいちで、雲が多いけど、晴れた日は遠く恵那山、中央アルプス、御嶽山なんかも見える。

ご飯調理中、雨が降り出して、奥さんに傘をさしてもらいながらの調理でチト大変な場面もあったけど、概ね穏やかなランチタイムであった。最近はシシトウを焼くことに夢中になっている防人である。

ここは二之瀬を通るときは必ず寄って、水浴びをするところである。熱い夏場は特に気持ちが良い。養老山系の水が湧き出しているところで、若返りますぞぉー。

これが津屋川だ。穏やかに流れる川だが水は澄んでいて気持ちの良い。水源は養老の滝がある養老山周辺。それにしても緑と彼岸花の赤のコントラストがたまりませんなぁー。
我がおふくろは彼岸花が嫌いで、「気持ち悪い幽霊花」とか、「茎に毒があるから触らないように」とか、この花を見るたびにくそみそにいうものだから、こちらもあまり気持ちの良い花とは思っていなかった。それが、ここ津屋川の土手沿いに大量に咲き乱れる彼岸花を見て認識を新たにしたのだった。毎年、9月終わりから10月頃になると、どうしてもここの彼岸花を見に来たくなってしまうようになったのだ。この、彼岸花はおふくろが言っていたように「幽霊花(ゆうれいばな)」とか、「地獄花(じごくばな)」、「死人花(しびとばな)」、「剃刀花(かみそりばな)」などと呼ばれていてマイナスのイメージが強い花だ。この彼岸花の茎には本当に毒があるらしく、素手では触れない方が良いらしい。この毒のため、水田の周囲とかお墓の周りに植えられて、モグラ、ネズミ、虫に米や土葬された遺体を食い荒らされる被害を少なくする効果が期待されたらしい。この花は種子を作らない三倍体に分類され、球根の分割で増殖するので、群生している所のものは人の手によってその場所に植えられたことになる。墓地に植えられ、彼岸の時に血のように真っ赤な花を咲かせるものだから、『死』を予感させ、現実に毒性もあることから「幽霊花」とか「死人花」なんていう不名誉な名前がつけられたのだろう。しかし、一方で、仏教のお釈迦様が天上の赤い花という意味で「曼殊沙華(マンジュシャゲ)」とも呼んだらしく、サンスクリット語 ではmanjusaka(マンジュシャカ)と発音される。確か、山口百恵の歌にも『曼殊沙華』というのがあったような。

10万本の彼岸花が生えているらしいけど、どうやって数えるのかね。

彼岸花は曼殊沙華(マンジュシャゲorマンジュシャカ)とも言われている。

白い彼岸花もありますな。これは、ヒガンバナ属の白花曼珠沙華(しろばなまんじゅしゃげ)と呼ばれる花のようで、この花は、赤色の彼岸花と黄色の鍾馗水仙(しょうきずいせん)の自然交雑種といわれている。確かに、よーく見ると黄色ッぽく見えますなぁ。

彼岸花が咲き乱れる土手沿いを走るさきもりちゃん(写真は停車中だが)。休日は混みあうんだろうなあ。昔、トクチンと娘の三人で、彼岸花の季節にここをサイクリングしたこともある。自転車の方がゆっくりお花見できるので良いと思った。
彼岸花が咲き乱れる津屋川は、有名な養老の滝がある滝谷が源流で、この川は扇状地の途中で伏流し、扇端で再び姿を現してから津屋川となる。養老山系の支谷の水をかき集め穏やかに南流して、海津市南濃町山崎付近で揖斐川に合流する14㎞ばかりのコンパクトな川だ。堤防道路は狭めなので、車のドライブよりは自転車のサイクリングに適しているように思う。これからしばらくの間、サイクリングが極めて気持ちよい季節になるので、今度は自転車で来て、津屋川堤防のポタリングや二之瀬のヒルクライムとか色々楽しめそうだ。


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