Cafe Lagrange (晴耕編 養老の滝・三方山・小倉山・アセビ平周回ルート 養老サイダーと吉備ようかんもお忘れなく 2024 .11.13 )

Cafe Lagrange 晴耕編

 結局前日の火曜日(11月12日)は、一週間前に行った笠置山の山行記録を書き上げて、その間違い探しをしながらダイニングテーブルの上で爆睡。気が付いたら夜中の三時。慌てて布団に入って寝直して、朝6時に起床し準備をして7時前に家を出発したが、時すでに遅く通勤ラッシュにさきもりちゃんと共に巻き込まれ、もみくちゃにされながら名古屋を脱出。ランドローバー京都に行くときによく使う清洲・養老・関ケ原ルート(県道128号・県道8号・県道56号)で養老の滝を目指す。昭和な雰囲気の養老ランドを通り抜けて、無料の養老の滝駐車場に到着したのが9時。早朝なら一時間くらいで来られるところなのだが、二時間以上かかってしまった。

 学生時代、数学科の遠足で『養老ノ滝巡りツアー』といのがあったのだが、当時の僕は名古屋にある居酒屋『養老乃瀧』と勘違いして、

「何でまた、遠足で市内の居酒屋巡りをするのだ!全く持って理解できんッ」

と思い込み、断った記憶がある。遠足から帰ってきた連中の写真を見せてもらったら、河原で遊んでいたり、自然豊かな遊歩道を歩いていたり、そして、日陰の暗い感じの所に大きな滝が写っている写真があって、友達は

「これが養老ノ滝だ」

と言うではないか。僕は「本物の滝があったのかぁ-」と面食らってしまい、「それなら一緒に行けばよかった」と後悔した記憶がある場所だ。その後、奥さんとデートで滝周辺を散策に来たり、娘が3~4歳の頃に養老ノ滝までハイキングに来たり、息子のトクチン、娘、防人の三人で養老ノ滝経由で養老山(859m)に登山したりと現在では割と馴染みのある場所となっている。

 今回は、濃尾平野の全景を小倉山やあせび平などから堪能しようと思い、渋滞にもめげずに防人一人でやってきたのだった。

 9時の段階では養老の滝入口駐車場はガラガラであった。まあ、水曜日の平日だからなおさらだね。
 麓はまだ紅葉は早いようだ。もう少し冷え込んでくるとモミジの真っ赤な紅葉が楽しめるようになるだろう。
 これが養老ノ滝だ。落差32m、幅4mの滝である。また、貧しい孝行者の息子が、父親に飲ませるお酒を買うお金を捻出しようと必死に木こりをして働いていた所、お酒が湧き出でてきたという伝説があるそうだ。防人的には酒よりその原料のご飯の方が好きなので、あまり滝の水がお酒になったとしても嬉しくはない(もしかしたら、伝説はお酒が湧き出てきたとあるので、滝とは関係ないかも。恐らく、養老サイダーの原料の菊水泉という湧水の事だろうか)。
 養老ノ滝の上流部には、明治期に日本に招かれたヨハネス・デレーケの指導のもとに構築された堰堤群がある。
 デレーケの堰堤を過ぎると登山道は尾根筋に向かって急登に入る。そして、尾根に出たところを左に行くと三方山(730m)頂上だ。
 三方山以降の尾根歩きは、斜度も弱まりのんびりと歩くことが出来るので楽しい。
 養老山系の主稜線にでると、濃尾平野を眺めながらのハイキングとなり、清々しい気持ちになる。
 小倉山(841m)山頂に到着。濃尾平野の眺めは最高。名古屋市、岐阜市、一宮市、岐阜羽島市、大垣市、…が見えまくりである。
 滋賀県側に少し行くと、東屋がある。東屋の向こう側は霊仙山、その向こうには琵琶湖があるはずだ。
 今日は風が強いので、山頂はもろに風を受けてしまい昼飯場所には適さないと判断し、少し藪をこいで分け入って風の来ない場所かつ景色のいい場所を見つけ出し(このひと手間が心地よい昼飯タイムには大事なのだ)、そこで昼飯の支度に入る。
 昼飯の内容はいつも通りだが、風もなくあたたかな状態で、濃尾平野が全開の場所での昼飯は最高だ。スープを飲んでご飯を食べ、その後はインスタントコーヒーを淹れて、一時間ほどのんびり過ごすのがやみつきな防人なのである。兎に角、この昼飯時間のために山や川に足を運んでいると言っても過言ではない。
 昼飯後はあせび平(旧牧場跡)に向けて稜線歩きをスタート。以前、トクチンと娘の三人で来た時は、ここは雪に覆われていたよなあ。あれは4月くらいだったかなあ。
 826ピークを過ぎると、鞍部に向けて登山道は急降下。その後、少し登り返して、しばらく行くと旧牧場跡に到着する。そこで目に入ってきたものは…!
 ナント!! あせび平にはリモートワークスペースが準備されていました。時代の先端を行っているなあ。これなら、数学の本やノートを持って来るべきであった。ただ、夏場はギラギラの太陽に照らされながら、冬場は雪や強風に凍えながらのリモートとなるため、それなりの準備をしてこないと大変だ。
 あせび平の展望台テラス。テラスの向こう側は大垣市、岐阜市があり、更にその向こうには御岳が見える。昔は牧場だったのだろうから、ここから養老の麓までは林道が続いている。帰路はこの林道歩きに終始することになり、退屈だったので、走り降ることにした。ここから駐車場まで35分弱で到達した(自慢節?)。
 青丸にさきもりちゃんを駐車。養老の滝上流部から登山道に侵入。急登を経て尾根筋のルートに移り、三方山を経て小倉山で昼飯(赤丸)。折り返して826ピークを経て、リモートワーク施設があるアセビ平(緑丸)へ。その後は単調な林道をひたすら走り降り、養老の滝から駐車場へ(青丸)
 あせび平から名古屋方面の眺め。と言っても、あまりよくわからないかも!現地に行って肉眼で見ることがお勧めよ。
 養老駅前の吉備ようかん本家。養老に来たからには吉備ようかんと養老サイダー必ず買わないとね。
 和瓦の屋根に洋風のドーマーがお洒落な養老駅。大正8年に建設され、あの伊勢湾台風の強風にも耐えてきた歴史ある建物。養老に来たならぜひ立ち寄ってみて!
 養老駅と書かれた看板(黄色矢印)は、実は形の合う瓢箪を組み合わせて作ってあるから驚きだ。また、赤矢印の所には養老の『Y』の字が組み込まれている。極めてお洒落なこだわりの詰まった駅だ。
 この碑は養老鉄道の創始者であり、イビデン初代社長の立川勇次郎のも。石碑としては日本最大級だとか。立川氏のおかげで、東海道線と関西線が繋がったのだ。
 これが復刻養老サイダーだ。1900年から2000年の間に販売されていたものを、廃業した工場跡地からレシピを発見し、復刻させたもの。ラベルも忠実に当時の物を再現したらしい。
 夕飯を作り、食べ終わり、締めくくりのコーヒータイム。吉備ようかんとコーヒーは合うのかどうか半信半疑だったが・・・!
 さっぱりした味ながら、しっかりとした甘みがあり、ブラックのコーヒーの良きお供となった。今日一日を振り返りながら、来週は何処の山に登るかなあ!と妄想が広がる時間。

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