Cafe Lagrange(晴耕編 海上の森 物見山 2023.5.24)

Cafe Lagrange 晴耕編

 水曜日はいつも買い物の日だ。しかし、その日は出不精の奥さんが「今日は海上の森を歩きたい」と言い出したので、いつ何時も体を動かしていないと落ち着かない僕は「それじゃぁ行きましょう」となった。

 海上(かいしょ)の森は、あの愛知万博(愛・地球博)の予定地になったところで、森をつぶして会場とそこへ接続する高規格道路を建設する計画だったが、東海地区にしか植生していないシデコブシの大幅減少、そして、準絶滅危惧種の指定を受けているオオタカへの影響を危惧した市民が立ち上がり、世界的な環境保護団体も巻き込んだ大規模な反対運動に発展した。その結果、愛知県にもともとあった青少年公園をメイン会場として、海上の森はそれ自体を展示物とする市民参加型の会場となったのであった。

 昼過ぎに家を出発。海上の森入口駐車場にさきもりちゃん(我が家のdefender90)を駐車して、林道を歩き始める。

海上の森入口駐車場はトイレ完備、駐車スペースも広い。しかし、平日の水曜日なのに車は多く、土日は満車になるかも。上の写真は他の車が写らないように撮影した。
林道を歩いていく。途中で物見山近道の表示があったが、そこは帰路で使いたいので、無視して林道を歩き続ける。脇を小川が流れていて気持ち良い。
林道をしばらく歩くと”語り部の家”という移築された古民家が、ハイカーの休息所として開放されている。トイレもあり、しっかりと整備されていてとても気持ちよい。

 海上の森には200近い湿地があるらしく、至る所が湿って水がチョロチョと流れていたり、小さな沢が道に沿って流れていたり、とても涼し気な感じだ。今回我々は、物見山(327m)を目標にぐるっと一周するルートを歩いた。登りは里山サテライト(語り部の家)経由で林道を使って頂上直下まで行き、帰りは尾根筋のトレイルから駐車場に戻るというもの。

物見山山頂!なんと、ここから猿投山まで縦走できるようだ。今度歩いてみるかな。
山頂からは瀬戸、名古屋、そして養老山系、関ケ原、伊吹山の眺めが最高。
今回は奥さんが自分で探し出して、予定を決めて歩いたルートなのでご満悦のご様子。

 頂上は、瀬戸、名古屋方面が切り開かれていて、眺めは良い。遠くは養老山系、伊吹山などを望み、コーヒーを入れてお菓子を食べ、展望を満喫する。お洒落なCafeで飲むコーヒーも楽しいけど、自然の中で景色を楽しみながら飲むコーヒーもたまりませんぞ。頂上では40分ほどのんびりして、尾根筋のトレイルを使って下山開始。すると、すぐに岩がゴロゴロしたところに出るが、古墳のようだ。案内板を読んでみると聖徳太子の古墳?本当なのか??この聖徳太子のお墓の後も気持ちの良いトレイルが続く。高度を下げていくと、下部で林道に合流し、それを下っていくと登りで歩いた林道と合流。そして、さきもりちゃんが待つ駐車場へ。このような気持ちの良いトレイルが名古屋からチョロっと行ったとろにあるのも、万博当時、環境のことを真剣に考えて立ち上がった市民の方々のおかげだなあと思うのだった。

瀬戸の窯業で使う薪の確保地だったため、戦前はこの辺りはハゲ山だったようだ。戦後植林してこのような状況になったとのこと。
この岩がゴロゴロしているところ古墳のようだ。これは確からしいが、聖徳太子の古墳とある。これがホントなのかは僕には判断できないぞ。
もちろん、広葉樹の自然林もあり、沢もあり、歩いていてとても気持ちが良いトレイルだ。

 心地よい疲れと共に、その後は買い物をして、夕飯はハンバーグということに収束した防人家であった。

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