Cafe Lagrange (晴耕編 紅葉の大川入山登山 2023.10.25)

Cafe Lagrange 晴耕編

 10月22日の日曜日は奥さんから

「池谷に行くよ」

と言われ、池谷という谷を遡行するすのか?沢登か?と一瞬ウキウキモードとなったのだが、実は

「IKEA」

に行くということだったようだ。なので、山には行けず、あまり距離のあるドライブも出来なかったので、10月25日の水曜日は奥さんに

「山に行ってくる」

と伝えて出かけたのだ(奥さんは水曜日は在宅の仕事で忙しいので、気楽に僕一人で外出できる雰囲気があるのでした)。本来は飛騨地方の三方崩山に登ろうと思っていたのだが、当日は雷注意報が出ていたので、安全策を取って、大気が安定していると思われた南信州の大川入山に急遽予定を変更したのだ。この大川入山は実家の本の整理の時に、153号線を通るたびに気になっていた山で、一度は登ってみたいと思っていたのだ。走り慣れた153号線であるため、気持ち的にあっという間に治部坂スキー場前の駐車場に到着し、登山準備を整えて、朝7時36分にさきもりちゃんの所を出発する。

治部坂高原スキー場前にある駐車場(無料)にさきもりちゃんを停めて、登山の準備。
10台くらいが駐車可能。153号線挟んだスキー場側にはもっと広い駐車場あり。
駐車場脇の道路を登って行くと登山道入り口に到達する。
ここが登山道入り口。少し行くと沢を横切って、そこから急登開始。
ひたすら根っ子の道が続く。登りはあまり苦痛に感じなかったけど、下りは根に足を引っかけそうで歩きづらかった。
赤色の紅葉が始まっていた。秋から晩秋にかけての登山は、紅葉を愛でることが最高の安らぎかな。
最初のピークの横岳(1574m)まで来れば、後はのんびりと稜線歩き。クマザサに覆われた樹林の中をひたすら歩く。
ここは1616のピークかな?登ってきたところを振り返って撮った写真。正面に見える山は、茶臼山かな?
紅葉の樹林の中、プロムナード気分でのんびり歩く。
この表示の後、最低鞍部を経て、大川入山に向けての登りが始まる。
山頂に向けての登りだが、伊那谷、南アルプスを眺めながらなので疲れは感じない。伊那谷には霧が立ち込めていて、これがおいしい市田の干し柿を生み出すのだ。
そして静かに我が身の来し方を振り返った。奥の黄色い線に沿って歩いてきて、最低鞍部を経て、今まさに大川入山の頂きに立とうとしている防人であった。

 大川入山の特徴は、治部坂スキー場の登山口から山頂までのアプローチが長いということだ。その長い稜線歩きの途中、それほど激しいアップダウンもないので、景色や紅葉がのんびり楽しめるところが最高である。出だしは急登があるが、横岳(1574m)に上がってしまえば、1616m、1683mのピークを越えて、1620mくらいの最低鞍部を経て、最後、大川入山山頂(1908m)に向けて急登があるが、ここは景色良く、伊那谷、南アルプス、西に鯉子山(こいごやま)、焼山、南に愛知県最高峰の茶臼山などの眺めを独り占めているかのような感じで登れるので、疲れは感じない(と言うのは嘘で、格好付けて書いているだけで本当は疲れるのだが)。

あとちょっとで頂上だ。眺めは最高、気分も最高潮だ。
9時36分大川入山頂上(1908m)到着。駐車場を7時36分に出発したので、丁度2時間歩いてきたことになる。
10時にもなっていないけど、昼飯の準備を開始するのだった。ベーコンは油でいためて塩胡椒を軽く振り、卵サラダに盛り付ける。
いつもより標高が高いためか、ご飯が完全に温まっていなくて芯がある状態だった。まあ、カレーかけちゃえばごまかせるけどね。

 頂上には10時手前についてしまったが、腹が減りすぎたのでいつものように昼飯の準備。頂上には登り口から抜きつ抜かれつせめぎ合ってきたおじさん(僕もおじさんだが)がコンビニパンを食べているが、こちらはコッヘル、バーナーを出し、一工夫加えて飯的には圧倒的優位に立つ。その後、追い抜いてきた登山者が続々と到着した後(ここはさりげなく自慢節がちりばめてある。要は登るスピードが速いぞと言う自慢だ)、戻るのではなく、そのまま奥に進んでいくのを見て、

「はて!この人たちは何処に行くのだろうか?」

と不思議に思い、スマホを調べてみると、北方に見える恵那山と尾根続きのようで、

「もしかして、恵那山に向けての登山道があるのかも」

と思い、飯後くつろぐことを省略して、リュック背負い、彼らが向かった方向に進む。やがて登山道は鞍部に向けて降り出し、鞍部を経て、再び登り出すとだんだん恵那山の方向から右にそれ、東に向かいだした。そして、1724.5のピークを過ぎると、尾根伝いにひたすら降下していき、アララギ高原スキー場へ向けて高度を下げていく。このまま降りてしまうと、国道153号線を治部坂まで戻ることになり、これはあまり風流ではないだろうと思われたので、再び登り返し、ピーク越えて、鞍部越えて、再び大川入山山頂に戻ってきた防人であった。残念ながら、恵那山までの道はなかった。冬場では、尾根伝いに恵那山に行けそうな気もするが、雪のない現在はクマザサに行く手を阻まれ、難しいか。

黄色矢印が中央アルプス、青矢印が乗鞍や北アルプスだ。
霧が晴れた伊那谷とその向こうは南アルプス。南アルプスの左端は八ヶ岳のようだが…!?。
青矢印は恵那山だ。地図上はこの大川入山と尾根続きだが、登山道はないようだ。
クマザサに覆われた木の少ない山が見える。不思議な印象の山だ。
大川入山から下り、鞍部を越えて登り返した所にある1724.5のピークから見た大川入山。ふたコブラクダのような形をしている。
来た道を戻り、再び大川入山頂上を目指す。このあたりの山はクマザサのじゅうたんの中にポツンポツンと木が生えていて独特な雰囲気。
大川入山から治部坂への帰り道。日差しが出てきたので、紅葉もより美しさを増す。
赤、黄、緑のコントラストが美しい。汗だくにもならないし、この時期の山歩きは止められませんわ。
治部坂への下りになった。もうじき、さきもりちゃんのいる駐車場だ。
水浴びをしようと、沢に近づくと、イワナが石下に身を隠した。

 帰路は、太陽も登場し、木漏れ日の中紅葉はより美しく、ついつい写真撮影に夢中になるが、それでも、1時間30分でさきもりちゃんの所に戻ってこれた。時刻はまだ午後1時なので、帰りは少し遠回りしてドライブによる紅葉も楽しんで帰ることにするかな。

Defenderの隣に、ハスラーが二台停まっている。このハスラーは好きな車だ。僕的にはディフェンダーミニと思って可愛がっている車なのだ(所有していないけどね)。

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