Cafe Lagrange (晴耕編 高登谷山 2024 .10.16 八ヶ岳の別荘の閉栓の合間に‼)

Cafe Lagrange 晴耕編

 今度の水曜日は三峰崩山という山に登ろうと思っていた。この山は霊峰白山から北へ延びる主稜線から東へ派生する支脈上のピークであり、今まで登ったことが無い。去年は雷注意報が出ていたため、大川入山に急遽変更したのであった。今シーズンもこの機会を逃すと、11月になってしまうので、こうなると雪山になってしまう可能性が大なので、10月中に登らなくてはと思ったのだ。

 火曜日の日は三峰崩山に向けてワクワク感を高めていたら、次に日の水曜日は雨の予報になっているではないか!雨の中修行登山しても面白くないので、今年もあきらめることに。

「この山は本当に縁がないなぁー。まあ、こうなったら別荘の閉栓作業に行ってくるわ」

と奥さんに予定変更を告げて、水曜日早朝名古屋を出発。153号線で飯田に行き、高遠、杖突峠と中央構造線に沿って走り、諏訪、八ヶ岳ズームライン、八ヶ岳高道路を走り別荘へ。途中の八ヶ岳横断道路からは富士山が墨絵のように美しく見えて、とても雨が降る気配はない。

「天気予報めッ!また騙されたか。天気も安定していそうだからどこかこの辺りの山を登るか…」

と考えながら運転していると、ふと、”高登谷山(たかとやさん。標高1845m、登山口からの標高差376m)”というコンパクトな山を思い出した。本峰と南方のふたコブラクダの様な山で、周回ルートで登れて(つまり同じ道を登って降りてくる必要がない)、二つのピークの間のプチ稜線歩き、プチ岩場ありで、更には本峰頂上からの見晴らしは、富士山、瑞牆山(みずがきやま)、南アルプス、八ヶ岳を一望できる地味だけど素敵な山だ(防人は以前登ったことあり)。午後から雨と予報にあるが、これもあまり当てにならないから、兎に角登ることにしたのだった。ここなら、周回ルートで二時間で行ってこれるから、午後から天気下り坂だったとしても、午前中で余裕で完結するわけだし。

 八ヶ岳ズームラインを走っていると、一瞬富士山がとても美しく見えるところがある。今日はそこにさきもりちゃんを停めて、富士山をパチリ。予報は雨だったので期待していなかったのだけれど、こんなに美しい富士が!
 高登谷の別荘地区を奥までのんびり歩く。このお家は如何にも山の家といった感じで、デザイン的には防人好み。我が別荘もこんな外観だったら良かったのに。
 別荘地の道を終点まで歩くが、登山口は見当たらない。ハテ!?、道を間違えたかな?
 木もまばらなので、道はないのだけど登り出すことにした。僕の前に道はない、僕の後に道はできる(ウーム!出来ていないなぁー)。
 しばらく登って行くと、山腹をトラバースするような道が現れた。
 トラバース林道をしばし歩くと、ピンク色のリボンが!これこそ、登山道だろう。
 ミズナラの尾根に沿って、登山道は直登する。
 木がまばらになり、頂上が見えたぞ。
 ここが高登谷山本峰である。
 山頂からの眺め。最奥の山は南アルプス。
 頂上より八ヶ岳を見るが、八つのギザギザは雲に隠れてしまっていた。
 南峰に向けて楽しい稜線歩きを開始。本峰から南峰までは10分弱で行ける。
 本峰からの下り稜線上からの眺め。手前のギザギザの山がクライマーたちの憧れの山である瑞牆山。その奥が傘をかぶった富士山だ。
 本峰から鞍部に向けて降り、その後、南峰に向けて登りになるが、たいした登りではない。
 南峰到着。見晴らしは本峰ほどではないが、少し下ると、瑞牆山、富士山が美しく見える。今回の、アイキャッチ画像はそこで撮った。
 最奥は南アルプス。手前は茅ヶ岳か。この山は100名山で有名な深田久弥終焉の地である。登山家にとって山で死ねるのは本望だろうか?
 わらび山荘への下山道は至る所巨岩が現れる。瑞牆山の花崗岩質がここまで続いているということか。
 高登谷山は周回ルートで登れるし、稜線歩きもあり、このようにプチ岩場もあり、コンパクトで楽しい山だ。頂上からの見晴らしもいいし最高だね。
 至る所に岩がニョキニョキ生えている。ボルダリングに適した岩が沢山あるね。
 下山してくると別荘地に入り込むことになる。
 立派な野外ステージが姿を現した。川上村はレタスで儲かっているのかな。
 本峰への正しい登山口はこちら。きちんと、看板もあったのだ。

 今年は4月くらいから9月まではかなり真面目にフライフィッシング道を歩んできたので、山歩きは半年ぶりくらいか。気持ち良く汗をかき、ボウズだったらどうしようという緊張感を強いられることもなく、程よい筋肉痛で最高の気分になれた。渓流も禁漁になったし、これから解禁までの半年は再び山歩きが始まるのだろうなあ。さきもりちゃんの所に戻り、その後は別荘に行き、慣れない閉栓作業も無事終えて、3時半ごろ別荘を後に。小海、佐久、小諸、上田(娘がいるが、ここには30日にまた来るので、今日は娘に会わず、素通り)、三才山、松本とドライブした。

 さて、運動もしたし、別荘でポヨンともしたし、そろそろ閉栓作業開始するか。
 水が残らないように、きっちり排水して冬を越してもらいましょう。また来年よろしく。

 松本に入ると、無性にお腹が空いてヘロヘロになっていた所、目の前に救世主”かつや”が現れたではないか。一瞬蜃気楼かと疑ったが、まぎれもなく”かつや”であった。防人はかつ丼が大好物で、特に、高級ではない系列店のかつ丼が大好き(これって、味覚偏差値が低いということか!?)。特に”かつや”は防人御用達のお店である。急遽さきもりちゃんと共に飛び込んだのだった。

 ここの"かつや"は他の店舗より美味しかったぞ。まあ、登山もして、閉栓もして、ロングドライブもしてお腹が究極にすいていたからかもだが…。かつ丼(梅)が560円。ご飯大盛り、豚汁小をつけても900円であり、かつ丼は防人大好物。至福の時である。

 お腹も満たされたので、後はいつものように北國西街道を洗馬まで行き、そこからは19号で名古屋に向けてチンタラドライブを楽しむのだった。名古屋までノンストップでリッター15㎞を達成。さきもりちゃんもなかなかのもんでしょッ!(この文章の背後には、防人様のエコ運転技術?は凄いだろうという自慢節が潜んでいるのだ。2リッターガソリンエンジンでも、一回の給油で航続距離は800㎞以上を実現できる。800㎞は名古屋から山口まで余裕で無給油で行ける距離だ)。

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