三月は信州で学生生活をする娘の引っ越し、仕事などが重なり休みが一日もない状態だった。3月25日くらいから体調を崩したが、仕事を休めなかったので無理して続け(恐らく熱あり)、そして、31日の日曜日は仕事休みだったが、娘の引っ越し作業で信州に行ったので、体調更に悪化。作業が終わり、家族で夕飯を食べているときに悪寒がして、ぶるぶる震える状態だった。その後、熱が上がりきったのだろう。帰りの信州から名古屋までの運転は躁状態となり、下道を攻め帰ってきたのだが、帰宅し熱を測ると”38.8℃”であった。熱があることがわかってしまったとたんにピヨピヨモードとなり、次の日から三日間仕事を休むこととなった。食事以外はひたすら寝続けて(一日20時間くらい寝たかな。まだまだ、これだけ寝れるとは防人も若いね)、三日後には寝ていることに飽きが来て、体調復活を意識したが、食欲が戻るまでにはさらに数日を要してしまった。
そんなこんなで、4月10日水曜日の定休日(防人の休みは日曜日と水曜日なのだ)は、
「リハビリも兼ねて犬山の炭焼き弁当たまご屋でお弁当でも買って、木曽川とかでのんびり食すかな」
と考えて、我が家を出発。店の前まで来て、水曜日は定休日であることを認識してガーンッ!しかし、このような時スマホは便利だ。周辺の地図を眺めながら調べていると、納古山(のこやま)を発見。山頂からの眺めも良く、ほどほどな山登りらしい。場所は七宗(上麻生)というところで、41号線で犬山からちょっと行ったところである。予定変更だ。コンビニでおにぎりを買って、道の駅ロックガーデンひちそうを目指す。

日本最古の石(本当は二番目に古いらしいが)の博物館を併設する道の駅ロックガーデンひちそうだ。昔、下呂、高山方面に釣に行きまくっていた時は、よくここでトイレ休憩したなあ。

納古山登山の時は、この道の駅に駐車してよいらしい。登山口近くにも駐車できるようだが、たいした距離でもないので、ここに停めて歩くことにした。

桜と増水した飛騨川の流れ。脇から降りていくと国指定記念物「飛水峡の甌穴群」があるが、今日は納古山登山に集中する。

国道41号線を渡る。正面は飛騨川(飛水峡)にかかる七宗橋。このままドライブしていくと、下呂、高山、神岡方面に到達する。お勧めの国道だ。

高山本線の踏切を渡る。電線がないでしょッ。高山線は非電化の路線でディーゼルの気動車が元気よく走る。草の生えた鉄路、気動車、防人にとって永遠の憧れである。

県道64号を歩き、高山線の踏切を越えるとすぐに製材所が現れる。看板通りに、この脇を左折し、木和谷に沿って林道を10分くらい歩くと登山口(中級コース)にたどり着く。

ぱっと見はいい感じの流れだが、イワナ、アマゴは釣れないのでは!ウグイの生息域ではないかなあ!水温もあまり低くなかったし。

中級コース(より自然と親しむアドベンチャーコース)を登り始める。谷川を何度も渡り、しばらくは沢を詰め上がっていく。
道の駅に代車ディフェンダー君をおいて、木和谷に沿った林道を歩き、途中から中級コースに入る。しばらくは沢沿いを歩くが、途中から小尾根に沿って急登に入る。そして、上部に行くとチャートの露岩が至る所に現れる。この濃尾平野周辺の山(岐阜の金華山とかも)はチャート質の山、更には、藤原岳や伊吹山などのように石灰岩質の山が多い。
チャートは陸上の砂などを含まないので、深海底由来である。深海底での放散虫の遺骸が堆積したものがチャートとなり、海の浅いところのサンゴ礁が石灰岩となった。これらは南の海で形成され、プレートに乗ってユーラシア大陸の縁まで運ばれてきて、そこでユーラシア大陸によって削り取られ付加帯となっていった。2000~1500万年前にはユーラシア大陸のこれらの付加帯が観音開きの扉のように押し出され移動し、現在の日本列島の原型を築いたのである。付加帯としてのチャートや石灰岩がこの濃尾平野周辺に分布しているわけだが、調査の結果ではこの飛騨川周辺のチャートとロシアのハバロフスク周辺に分布するチャートとは同じものであることが分かっている。このような悠久の地球ドラマを鑑賞しながらの登山はワクワクする。

チャートが縦に組み合わさっている。登山道はこの真ん中を攀じ登っていくのである。

こっこれは、赤チャートでは!僕が高校生の時使っていたのは青チャートだったが(チャートはチャートでも全く別物か!)。

この時期は花見も最高。これはヒカゲツツジ。

至る所に見られるのはミツバツツジだ。

寒ツバキもまだ必死に咲いていた。

アカヤシオという花らしい。

トレイルからのぞくと、山桜が満開だった。頂上まであと一歩だ。

登山道から外れてみると、見晴らしの良い岩場に到着。山桜が咲き乱れる。

納古山(のこやま)山頂では、不思議にカワイイぬいぐるみのお出迎えを受ける。

コンビニおにぎりも、こうやって三つ並べるとおにぎり専門店で買ってきた雰囲気だね。
納古山は良く整備されていて、山頂からの眺めも良く(名古屋の中心街、恵那山、中央アルプス、御岳、乗鞍、白山、伊吹山を一望できる)、途中岩登りとかもあり、花も愛でることが出来る至れり尽くせりの山だった。十分満足した半日を過ごすことが出来たのだが、この41号線沿線の所に来たのであれば、帰りはあの有名な”養老軒”によってフルーツ大福を買わなくては収まりがつかないだろう。ということで、道の駅を出発して養老軒を目指す。
途中、代車ディフェンダー君の画面には『位置情報が取得できずに…』という表示が度々現れて、その度ごとに音楽が中断された。
「はてッ?スマホの位置情報をOffにしているからこんな表示が出るのかいな??」
と思いながら、メカ音痴な防人は原因をつかめないまま運転を続ける。すると、今度は
『位置情報が取得できないため、うんこの位置が分かりません』
という表示が!
「ナッ、何ィーッ!ディフェンダー君とうんこは関係ないだろう。一体どうしたんだ?大丈夫か?正気か?いよいよ、代車ディフェンダーも電子システムが崩壊し始めたのか?」
残念だったのはこの表示を写真に収めることが出来なかったことだ。この代車の電子システムは大丈夫か。このことをランドローバー京都のサービスM田さんに報告すべきか?報告したとして、
「防人さん、ふざけるのはいい加減にしてください」
なんて怒られてしまうかも。以前、登山中に便意をもようしてしまうというフェーズに入ったことがあって、そのことをブログにも書いたのだが、それが、検索されてディフェンダーの表示として表れたのか?夜、養老軒のフルーツ大福を食しながら、ひとりこの難問に立ち向かう防人だった。もし、代車ディフェンダーの電子システムの異常なら、代車の代車なんて言うことになるのだろうか。
代車の代車の代車の・・・はいつまで続くのか(ヒルベルトの第26問題)?不安が尽きない日々を過ごす防人である。

色々あったけど、無事に養老軒に到着。垂れ幕にも大きくフルーツ大福の宣伝が。観光とかで、41号線を走ることがあったら、是非とも養老軒に寄ってみよう。フルーツ大福とっても美味しいよ。コーヒー大福(正しくはカプチーノ大福だったかな)も美味しいけどね。

養老軒から中山道太田宿を過ぎ、パジェロ製造があった坂祝町を越えて、日本ライン沿いの県道207号線を犬山に。犬山橋を渡るとき、丁度信号にかかり、脇を見ると、犬山城とその背後に伊木山(織田信長が美濃攻めの第一歩としてこの伊木山城を攻め、砦を築いた)が美しく聳え立っていた。
追伸 この記事を載せたところ、世界各国から大反響があり、色々な仮説が防人の所に提出された。
中さん仮説
流石、ランドローバー!道端のうんこを踏まないような配慮がナビゲーションシステムに搭載されているということだ。でも、『うんこの位置が分かった』場合、ナビ画面上に『💩』のマークが沢山表示されることになるが、それはそれで嫌だけど、興味深い現象だ。
この仮説に対して防人は、
「ランドローバーの車との生活は色々な意味で飽きがこないよね」
と返した所、
「飽きがこないのは、防人氏が保有する『ディフェンダー』のみのような気がするが…」
と応答があった。鋭い指摘である。まあ、ランドローバーの車はエリザベス女王やエディンバラ公などの王室御用達なので、このよう装備が装着されているのも頷けるというものである。流石である。
てんぷらさん仮説
以前に代車を借りた人が、インコントロールに『うんこ』という名前を入れたのでは!
という仮説(これが一番もっともな気がするなあ)に対して、
「なるほど!助手席に乗り合わせた、その人の息子とかがいたずらしたとかね」
と返した所、
「息子ではなく大人かもしれませんよ笑」
とのこと。なるほど、防人もこのようなメカニズムを把握していたなら、こんな悪戯をしてしまうかもしれないのだった。鋭い!
これ以外にもイギリスのソリハルから…、この仮説を載せるにはブログの余白はあまりに狭すぎて掲載することが出来ない・・・。世界各国の皆さん(身内だけじゃないか!)、色々とありがとうございました。
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