犬山(アイキャッチ画像の”わん丸君”は犬山のゆるキャラだ。まあ、船橋のフナッシーみたいなもの)にある継鹿尾山は昔からよく登りに行ったところだ。20代の頃、黒部峡谷などの山岳渓流に入り込んでいた時なんかは、冬場のトレーニングによく使った。若さ自慢になるが、JR線定光寺駅から東海自然歩道に入り、道樹山、大谷山、弥勒山、内津峠、奥入鹿、善師野、そして継鹿尾山を経て、犬山駅まで歩き続けて、犬山から名鉄で戻ってくるといったトレーニングをよくやった。その後、子供たちを連れてのんびり登山とかでも何度か来たし、さきもりちゃんが納車されて間もない頃にもトクチンとハイキングがてらに登ったりもした。であるから、継鹿尾山周辺は防人にとって庭のようなものであるのだが、何分、この辺りは色々なルートが錯綜しているので、何度来ても毎回発見がある。

赤丸にさきもりちゃんを駐車。青丸でCafeタイム。緑丸が大平山第二ピーク。黄緑丸が大平山山頂。水色丸が継鹿尾山山頂。コンパクトだけどそれなりのアップダウンがあって、景色も良く、言うことなしの周回ルートだ。
元旦の日に、おせちを食べながらほろ酔い気分で継鹿尾山周辺の地図を眺めていると、大平山と言う山の存在に気が付いた。この山に登り、そこから尾根に沿ったトレイルを歩いて、鳩吹・継鹿尾山を結ぶトレイルに合流し、継鹿尾山経由で寂光院へ降りて来れば、ぐるり周遊コースで山歩きが楽しめるではないか!ということで、1月3日にこの周遊コースを歩こうと思って出かけたのだが、犬山成田山の初詣の大渋滞を目の当たりにして、「こんなものに巻き込まれたらたまったものではない」と思い、ほうほうの体で逃げ帰ってきたのだった。そんなこんなで機会を伺っていたのだが、1月8日の水曜日に歩いてくることが出来たので、ここに記録しておこう。

この駐車場は犬山・継鹿尾山周辺を歩くときにはよく使う。さきもりちゃんを停めて、いざ出発。

木曽川上流方向に県道185号線を歩く。黄色矢印がこれから登る予定の大平山(の第二ピーク?)。赤矢印は赤チャートの露岩だ。

右岸の鵜沼側の赤チャート(赤矢印)の露岩。その左隣がぺレム紀末期の生命の大絶滅の証拠となった黒チャートの露岩(青矢印)だね。

桃太郎神社手前に大平林道の入り口がある。そこを入り(黄色矢印)、急坂を上がっていくと、数分で大平山登山道入り口に到達する。

大平林道を少し歩くと、大平山へのトレイルの入口がある。看板もあり、わかりやすい。

入口から5分ほど登り、振り返ると絶景が広がっていた。赤矢印は赤チャートの露岩。

今日は冬型の気圧配置で、冷たい風が吹き付けてくるが、登山道は木々に囲まれて、それほど寒さを感じない。というより、汗がにじみ出す。

岐阜の金華山同様、チャートが山全体を構成している。登山道入り口から15分くらいで、展望台到着。この辺りでコーヒータイムにするべく、場所探しを開始。

振り返ると、雪雲に囲まれた伊吹山(黄色矢印)が見え隠れしていた。その隣の緑矢印の所が関ケ原だ。関ケ原も雪がぱらついていそうな雰囲気だ。

進行方向(登る方向)右手には継鹿尾山(黄色矢印)が丸見えだ。継鹿尾山から"紅葉寺として有名な寂光院"に下山するルートが緑矢印だ。今からあそこまで歩くのである。

Cafeタイムにナイスな場所発見。石のテーブル(ガスバーナーが置いてある石)、石の椅子、石の背もたれが完備していて、更に、犬山市・名古屋方面の絶景を目の当たりにできるのである。その上、風が吹き付ける尾根の反対側なので、風にさらされることないので寒くはない。ここまで至れり尽くせりの場所はなかなか見つからないよ。

職場のお歳暮からもらってきた(コッソリ盗み出した)京都送り火コーヒー。これは五山送り火で焼け残った松明を使ってコーヒー豆をローストしたらしい。なかなかしっかりとしたクオリティーであった。コーヒーのお供は、最近ハマッテいるファミマの"しっとりロール"だ。五山送り火コーヒーを飲みながら、関ケ原の向こうの京都に思いを馳せる。

Cafeタイムを終えて、登り始めると5分ほどで大平山第二ピークに到着。ここでお弁当食べたり、おやつ食べたりするのもありだね。

第二ピークからの眺めも最高だ。木曽川、伊木山、犬山城、モンキーパークなどを眺め下すことが出来る。この後、雪が降り始めた。

大平山山頂(291m)は展望も効かず、これと言って何の感動もない場所だった。

防人は左折したのだが、右に行くと大平林道に下山してしまうのではないか?

トレイルは高圧電線の鉄塔の脇を通る。真下から見上げると、幾何学的な人工美を感じられる。

左に行くと桃太郎神社のやや上流側に下山してしまうのだろう!?右に舵を切り、10分ほどで先ほどの高圧電線の鉄塔下に到着する。

高圧電線鉄塔から2~3分ほどで鳩吹・継鹿尾縦走路に到達する。ここから石原登山口に向けてかなり降る。

石原登山口を通り過ぎ、善師野方面の分岐を過ぎると、この写真のような階段による登りが三回、階段のない登りが二回ほど待ち受けている。階段は一回目より二回目、二回目より三回目と大変になっていく。

継鹿尾山に近いところから右手を見ると、先ほど縦走してきた大平山第二ピーク(黄色矢印)・大平山ピーク(赤緑矢印)とその後の稜線を目の当たりにできる。とても心地よい稜線歩きである。

三回目の階段を登り終えると、いきなり継鹿尾山の頂上に飛び出すのだ。ここには濃尾平野を見渡せる展望台がある。

展望台からの眺め。黄色矢印が伊木山、赤矢印が国宝犬山城、黄緑矢印が犬山モンキーパークだ。

寂光院の奥の院か?

寂光院の随求堂(ずいぐどう)。

継鹿尾山から寂光院までのコース案内。登山道もしっかり整備されているので、それぞれの体力に応じて到達点を決めて登ってみるのも良いかもね。

寂光院から10分弱でさきもりちゃんの待つ駐車場に戻ってきた。今回は景色良く、稜線歩きも心地よく、アップダウンのトレーニングありの豊かな周遊ルートであった。これなら、またランチタイムとして、Cafeタイムとして来ても良いと思った。
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