鳥川町は岡崎の近くの山間の町で、「鳥川(とっかわ)ホタルの里」としてゲンジボタルの貴重な生息地として有名なところらしい(僕は知らなかったなあ)。この周囲の京ヶ峯から音羽富士にかけてトレイルが整備されているので、今回、トクチンとさきもりちゃんの三人で(二人と一台)このトレイルを歩くためにで出かけた。名古屋の多司でいつものようにおにぎりを購入後、名古屋インターから新東名に入り、岡崎東で降りた。国道473号から県道37号へ右折。「岡崎市ホタル学校」の標識を右折して県道377号の山道のカーブを心地よく走り抜けていくさきもりちゃん。新東名を潜り抜けてすぐ、白髭八柱神社の駐車場に到着。
さきもりちゃんに別れを告げ、歩き出すと神社脇に京ヶ峯への登山道がある。その向こうに、名水百選の水場、更に2~3分のところに鳥川城址という看板を発見。城マニアの我々としてはまずは城を見なくては!



この城は、奥平一族(⁉)の出城とのこと。奥平氏は愛知県作手村の出身で、奥平貞能の時、信玄亡き後の武田家を叛いて徳川家康に付き、長篠城の戦いでは武田軍の包囲による長篠城籠城戦を持ちこたえ、家康の長女亀姫を嫡男貞昌のお嫁さんとして迎い入れた。その後は、岐阜市加納城10万石へと出世し、その子孫は宇都宮・古河・宇都宮・山形・宮津と転勤を繰り替えしていって、中津10万石藩主で明治を迎えた。そのような奥平家において、この城の城主は奥平次郎衛門で1575年の長篠の戦いで、この地域の者たちと参戦し、討ち死にしたらしい。



城の見学後、再び、白髭八柱神社に戻り、その脇の登山道を京ヶ峯へ向けて登り始める。登山道の出だしはのんびりだが、途中から一気に高度を上げ京ヶ峯に突き上げていく。頂上で息子が腹減ったを連発するので、風下側の樹林帯(この日は北風がとても強かった)で昼飯&Cafe Lagrangeとなった。



北西からの風が強く、南東側の樹林帯に腰掛けるが、登りでタンクトップ姿になっていたので、色々着込んでおく。寒い日は特にしっかり着込んでおかないと、昼飯やCafe time中に寒くなってしまい、くつろげないので下準備が大事なのである。おにぎりを食べ、コーヒーを飲み、満ち足りた気分になった頃にはトクチンも食足りて礼節を知ったようなので出発。



あまりに歩きやすいトレイルだったので、二人で競うように駆け出して、少し走ると、見晴らしの良いところに出て、そこからの豊橋や三河湾の眺めは最高だ。が、今日は風が強いので、昼飯場としては適していない。天気の良い暖かい日にはのんびりコーヒー飲んだら気持ちい良いだろうなあ。更に行くと平成の大崩れの場所に出て(大きな土砂崩れがあったのかな?)、そこからは名古屋、伊吹方面の展望が素晴らし。しかし、今日は強風をもろに受けることになり、立っていると飛ばされそうだ。


その後も気持ちの良い尾根歩きが続く。蛍山、元気山、動物山、…などとほんわかした名前のピークをいくつも越えていくと、ホド田山に到着。ホド田山から先の稜線からは音羽富士や三河湾が木の枝越しにわずかに見える。
「えっ!まだあんなに遠く」
とほざくトクチンをいなして、歩き続けると呆気なく音羽富士山頂に到着。山頂からの見通しは効かない。そろそろコーヒーを飲みたいと思いつつも、風も強いし、いい場所もないので歩き続けていると、古坂峠に到着してしまった。「ここまで来たらさきもりちゃんの所でコーヒータイムかな」ということで、一気に下り降りて車道に出る。朝、見学した鳥川城址を左手に見て、白髭八柱神社へ。





さきもりちゃんの所でCafe Lagrangeをオープンし、コーヒーを入れて、そのカップを持ち歩きながら神社周辺をウロウロし、ファミマで買った板チョコパンをパクリッ!帰りのドライブのエネルギーを補給した。帰りは藤川宿(ここで”ひげまんじゅう”をお土産に購入して、岡崎、豊田、更に、”日本一たい焼き”を道中で購入して家に帰ったのだった。

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