2024年11月28日木曜日、いつものように家を出て職場に。職場に行くという行為は全くいつも通り、木曜日は遅番なので午後3時半に職場に行けばよいというのもいつも通り、ただ、いつもと違うのが出発時間だ。早朝3時に起きて、3時40分にはさきもりちゃんのエンジンへの火入れの儀が完了していた(エンジンスタートした)。いつもは自転車だけど、車で行こうとしていることも違うし、職場は我が家から見て西南方向だが、この日はひたすら西方向にさきもりちゃんを操るところも違う。名古屋から西に向かい続けると、いつかは木曽川や長良川と出会う。この長良川のところの堤防道路を今度は北に向かう。早朝というのに堤防道路は人気で、トラックや乗用車がすごい勢いで飛ばしている。夜の堤防道路は真っ暗で、フェンスもなく、ステアリングを切り間違えたらあっという間にコロンコロンと転げ落ちてしまう。そこを岐阜の人々はものすごい勢いでドライブしていて、こちらが慎重に、しかし、十分なスピードで運転しているのだが、すぐに後ろにつかれて、あっという間に追い抜きを掛けられる始末。一体、岐阜県民はどういう神経をしているのだ。その後、揖斐川の堤防道路に乗り換えて、煽られながらもひたすら揖斐川源流に向かう。職場からはどんどん遠ざかっていくのだが、夜の国道303号は車がいなくて運転していて気持ちが良い。
今回はブレーキからの異音がするので、その原因を特定し、どの部品を取り寄せるのかの判断をするためにディーラに”ちょっくら”(これって、甲州弁?)寄ってから出社しようという魂胆なのだ。ブレーキを踏んで、離すときに”キュッキュッ”という気持ちの良くない音がするのだ。切実な内容でもなさそうだし、音楽を聴いているときは気にならない時もあるが、バラードだったり、曲の間の時は”キュウッキュ”がやっぱり気になってしまう。グリスをさすとかそんな簡単な内容ではないらしいので、その原因究明をしなくてはいけないのである。しかし、そんなことよりも大事なことが、はるかに大事なことがさきもりちゃんのお色直し、つまり、バンパーのフジホワイト化だ。その打ち合わせも兼ねて出社前にランドローバー京都に立ち寄ろうとしているわけである。名古屋で塗装業者を数社ほど見て回ったが、値段はもちろんディーラーより安いのだが、マスキングテープをしての塗装である。そうすると、ヘリの部分が気になるわけで、境界部分に塗料の溜まりが出来たりして、そこからポロポロと剥がれ落ちてくるのではないかという心配があった。それに対して、ディーラーでは中間マージンも発生して割高になるが、完全なる分解塗装である。部品全体を塗装するので、境界の塗装溜まりの問題もなく安心である。後は、お財布からの渋沢さんの出ていく割合であるが、これについてはN美さんにも勉強してもらって、ランドローバー京都の塗装指定工場ではなく、N美さん関係の外車スポーツカー(フェラーリとかランボとか!なんか、こっちの方が高そうなのだけど、融通が利くらしい!? それでもマスキング塗装よりはやっぱり高いけどね!)塗装専門店でやってもらうことになったのだ。

揖斐川町のファミマで"コメダのまろやかミルクコーヒー"を探すが売っていなかったので、ご当地のコーヒー牛乳?関珈琲の珈琲牛乳を買う。

夜叉ヶ池の里さかうちに到着。東の空がかろうじて白みだしたが、まだ周囲は真っ暗だ。気温は4度。さきもりちゃんの外気温警告灯が今シーズン初めて点灯する。
揖斐川上流部の紅葉写真でも撮りながら…なんて思っていたけど、『道の駅 夜叉ヶ池の里さかうち』に到着した段階で周囲は真っ暗。峠を越えて、木之元に近づいてきた時にやっと空が明るくなってきたのだった。木之元からは琵琶湖畔に沿って走り、海津大崎、マキノのビーチ、今津風車街道を経て、国道303、国道367鯖街道で朽木、途中、大原と走って入洛。名古屋からの走行距離は220㎞であった。

海津大崎に向かう途中の湖畔道路(浅井マキノ線)で日の出を迎えた。寒いけど(防人は半袖短パン状態である)、絵になる一瞬なので写真に収めることに。

とても良いお立ち台があったので、バックで入って行って、ぷーッ、ぷーッ、ぷーッ、…ドボンッ!なんてね。

ランドローバー京都に到着しました。グレーのデフェィンダー110がお出迎えしてくれました。最近、再び5%の値上げが行われたらしい。防人にとってどんどん高嶺の花となっていくランドローバーの車たち。おーいッ!俺の給料は全然上がっていないぞ。どういうこっちゃッ!

今回の代車君はジャガーのE-Pace R-DynamicというSUVタイプ?ディーゼルエンジンであるが、とてもキビキビ走ってくれて、カーブでもとても安定している。パドルシフトでスポーツ的なドライブが楽しく、この10日間ほどはたっぷり楽しめそうである。来週は山梨の実家の整理もあるので長距離ドライブが待っておるわい。ウッシシシッ・・・。
ショールームではN美さんとはホワイト化の打ち合わせをする。その後雑談となり、アストンマーチンのディーラーで千二百万円のホィール四本を買った人の話(ちなみに、防人の冬タイヤはホィール付きで八万円)や、ランドローバー京都のお客さんで、レンジローバーやディフェンダーを数台所有しているらしいのであるが、この人がトヨタのディーラー行ったらランクルが700万円くらいで安かったからフル装備で衝動買いしてしまった話やら聞かされて、なんだか訳がわかんらんことになった防人であった。ここ(ランドローバー京都)では、珍人度合いでは防人はSVクラスのトップを走っているようであるが、経済面では最下層に属する貧民の中の貧民である。来年の車検(初の車検)はいくらぐらいかかるのか聞いてみると、
「30~40万くらいですかね。バッテリーとか最近は値上がり激しくて10万円くらいするんですぅ。防人はんは、ぎょうさん乗らはってますから、車検のお金もぎょうさんかかりまっせ―ッ」
「ガガーンッ!たしか、この前の2年点検でバッテリーの指示値が12.2Vで少し劣化してるような気がしましたが…!」
「一般に、バッテリーは車検ごとの交換をウチではお勧めしているんですぅーッ。さきもり号は今度の車検では交換しないとアカンですわーッ」
「ヒャーッ、ランドローバー京都に来るような裕福層の方々は40万円くらいの車検代は気にしないのですかね?」
「そうドスなぁー、皆さんあまり気にしているところを見たことがアリマヘンなぁー」
「・・・!?」
意気消沈した防人は、その後の代車ジャガー Eペース R-Dynamic SE D200のスポーツ性能、燃費の良さ(リッター15㎞も走る。まだまだ、記録伸ばせそうだぞ)を楽しみながら、比叡山山中越え、坂本、琵琶湖大橋、近江八幡、永源寺、大安、多度、木曽三川と走ったが、ここで時間切れとなり高速へ。そして、午後3時10分職場に到着した。
職場につくと、天皇陛下に拝謁してきた女帝殿から、彼女が宿泊してきたホテルニューオータニのパンフレットを見させられた。美味しそうなお肉や、東京の100万ドルの夜景、豪華な部屋が掲載されていたが、スペシャルディナー10万円、イチゴのあまおうが敷き詰められたケーキが3万円、お正月宿泊の料金が25万円、…と防人の経済感覚からあまりにかけ離れた話を午前(ランドローバー京都)も午後(職場)も聞かされた一日となった。
次回、さきもりちゃんを迎えに行く日の12月8日(日曜日)は、M田さんは大津のホテルで、ランドローバー(SUVの老舗)とアストンマーチン(スポーツカーの老舗)のコラボ企画に出席しているようである。その企画に顔を出して、アストンマーチン V12 ヴァンキッシュ スーパーGTとか衝動買いしている自分を妄想しながら、千二百万円のホィールをサックと購入してる姿を思い浮かべながら、奥さんと二人でニューオータニで夜景を見ながら10万円のコースディナーの後、3万円のあまおうケーキを食すことを夢見ながら、先ほど立ち寄ったブレヴァンのチョコチップクローバーを頬張るのだった。400㎞の道草をした防人は、その後は職場でゆっくり舟をこぎ続けたことは言うまでもないことである。

これがホテルニューオータニの有名なパイらしい。パンフレット奥のケーキはクリスマスケーキだろう。あまおうケーキではない。それでもゆうに一万円以上するようだ。女帝殿が言っていたが、このクラスのホテルに泊まる人は、料理をスマホで撮影したり、ホテルの内装を撮影したりしている人は全くいなかったとのこと。防人のような庶民が、めったに食べることが出来ない料理とかに出会うとパチパチと撮って、ブログとかに載せて、マウント取ったり、承認欲求を追い求めているということなのか。上流階級の人は防人とは全く別の種族なんだろうなぁー!
《追伸》長大な道草をした次の日、ランドローバー京都のN美さんから連絡が入った。
「もしもし、防人ハンどすかぁ?今日、ブレーキの異音を調べ始めたとき、ブレーキのピンの方向がズレていたので、それを戻したら異音が消えてしまい、治ってしまいました」
「エ”ーッ!それだとブログのネタ的に呆気なさすぎますよぉーッ」
「スイマセン。ブログ的には面白くないかもしれまヘンけども、さきもり号としては良かったかなぁーと…」
「確かにそうですね。と言うことは、後はバンパーのフジホワイト化に集中していただけるということですね?」
「そうドスなぁー、また何かありましたら連絡させていただきますぅ―ッ。ホナおおきにぃ―」
ということで、ブレーキの異音は解決してしまったのだ。
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