スーパーにお米がないらしい。何故だ?ということで、調査という名目でさきもりちゃんとドライブに出かけたのであった。
まず、近所のスーパーを二三軒見て回るが、本当にお米の棚は空っぽである。レストランやおにぎり屋さんには普通にお米があるのに、何故にスーパーだけにないのだ。まあ、なかったらなかったで、パン、パスタ、ジャガイモなどを主食として食べ分けて行けばよいので、それはそれで料理作りが面白いかもしれないが、我々アジアの民は米が毎日の主食である。昔、研究室にいたオランダ人が
「お前たち(日本人)は毎日米ばかり食べていてよく飽きないなあ!俺たち(オランダ人などの欧米人)は毎日異なるものを食べて変化ある食卓にしておるのだ」
とかほざいておったが、彼らは真に美味しいご飯を食べたことが無いのだ。そんな彼を我が家に招いて、釜炊きご飯を馳走させてやったら、ちゃっかりご飯派になっておったわい。

まずは竹の山のモンベルにて、アウトドアー用品を購入する。ここと名古屋中心部栄にある店舗にはよく買い物に行く防人である。

豊田猿投方面のバローに行ってみるが、米棚は空っぽである。これはもう少し田舎に行った方が良いのだろうか。

香嵐渓方面(足助町)のパレットというスーパーには三重県産コシヒカリ新米があったが、5㎏で3200円とかなり高い。普段なら2000円前後のはずなので、買うのをやめた。奥さんからあまり高いのは買ってはダメだとくぎを刺されている防人であった。

山道をぐるぐる走っていると、三河湖近くにあった"手づくり工房 山游里"という所に寄ってみた。お米があったであろう所には、「好評につき売り切れました」とあった。大きなナスと万願寺とうがらしが安かったので購入する。最近は茄子も高いのよねェーッ!

羽生ダムだ。このダムは灌漑用重力式コンクリートダム。背後のダム湖は三河湖と呼ばれ、ヘラブナ釣りやバス釣りが有名。ダム湖に沿ってぐるっと一周できるドライブコースがある。

ダム湖畔のドライブコースを楽しむ。しまった!コーヒーセットを持ってくるべきであった。まさか、買い物でここまで来るとは思っていなかった。迂闊であった。

国道301号線の入り口部分(豊田市の東のはずれ)にあるスーパー"やまのぶ"!ここでまあまあお値打ちなお米を見つけました。

岡崎の特別栽培米でコシヒカリ。なんだか高そうだけど、5㎏で2600円なのでまあ常識の範囲内か。
最後のスーパーでお手頃価格のお米を発見。取り囲むおばちゃんたちの後ろから手を伸ばすと、お米の袋の持ち手をしっかりつかむことが出来た。こっちに引き寄せようとした瞬間、上からおばちゃんの手が降りて来て、防人の手をつねった。
「イタタタッ!」
しかし、手を放さずしっかり握りしめる。すると、目の前に別のおばちゃんのおしりが立ちはだかった。邪魔なので、40肩になっていない左手で(40肩の右手でお米はつかんでいるのだ)、左の方からおばちゃんをつかみ強制排除に踏み切る防人。そのおばちゃん、勘違いして左側のおじいさんを睨みつけている。本当は真後ろにいる防人が摘まんでいるのだが、そのことに気がついていない。その隙に半身を入れ込んでお米をこちらに手繰り寄せる。すると、今度は右側のおばちゃんからの強烈な肘鉄を食らう。
「ウップスッ」
あえぐ防人、しかし手はお米を握りしめたまま。一気に抱え込もうと引っ張るが、今度はそのお米に負荷がかかった。反対側を引っ張るおじいさん。しかしである。こちらは持ち手を取っているのだ。40肩だろうが有利な防人。おじいさんとの綱引き(お米引き)を制し、米袋をがっぷりと抱きかかえてレジに走る防人。追うおばちゃんたち。しかし、短距離走は昔から得意な防人。追手を振り切ってレジにて会計済ます防人。
なんだか大袈裟に書きすぎてしまったが、無事お米も手に入ってお家(おうち)に帰ることが出来たのだった。さきもりちゃんとの走行距離は30里ほど。母を訪ねて3000里を旅したマルコは凄いと思った。
新米が出だしたので、このコメ不足ももうじき解消するのではと実感した防人であった。皆さん!恐らくあとちょっとの辛抱でござんすよ。
コメント
お米屋さんでは普通に売っていますよ。
なんと! しまった‼ 肝心のお米屋さんを調べるのを忘れた防人でした。