ピヨピヨ釣日記 (2024.5.19 安曇川支流針畑川)

フライフィッシング

 今日は代車ディフェンダーのオイル交換で、ランドローバー京都に行く日であった。別にオイル交換で代車を持ってきてくれと言われたわけではないのだけれど、長距離運転が好きな防人としては、何かにつけてドライブの理由を探しているわけで、

「この代車のオイル交換の時期はいつですか?」

とサービスのM田さんに聞くと、1万キロあたりだという。サービスのM田さんは

「そのようなこと気になさらず、お乗りいただいて構いません」

と言ってくれるのだが、ドライブを楽しみたい防人としては、代車がやってきた時点で走行距離が7000㎞(まだまだ新車だね)で、現在12000㎞に届く勢いなので、

「オイル交換しないとかわいそうですよね。とにかく持って行きますわ」

というと、M田さんは申し訳なさそうに

「それでは、何か京都に観光とかの予定があってお越しになる時は、ついでに寄ってください」

とのことだった。観光の予定はないが…、何か…予定は…、あるではないかあるではないか。

『中さんとの釣りだ!』

とい言うことで、京都周辺の地図を見ていると、やっぱり安曇川と言うことになった。この安曇川は、ランドローバー京都から1時間で到着できるので、午前中に車を預けて、夕方戻ってくるだけでもそこそこに釣りが楽しめる場所だ。まあ、これだけ便利な場所なので釣り人も多いのだろうけどね。

 朝5時に名古屋の家を出発。清洲、海津、養老を経て関ケ原へ。ここは関ケ原の戦国ロードという農道に入り、小早川秀秋が陣を構えた松尾山の麓である。因みに、壬申の乱後にこの地に関(不破の関)が設けられたので関ケ原と呼ばれる。この関より東が関東、西が関西だ。
 関ケ原からは国道21号線、そして、わき道に入り、旧道(中山道)を行く。ここは長比城(たけくらべじょう)という山城がある場所だ。また、東山道と中山道が交じり合っている場所でもある。もう少し行くと、いつもトイレ休憩する中山道60番目の柏原宿がある。
 お次は、中山道61番宿(中山道は全部で69次で、日本橋と京都三条大橋を木曽経由で結ぶ5街道の一つ)の醒ヶ井宿だ。ここは、カルスト地形で有名な霊仙山の湧水が地蔵川を形成し、その流れに沿って形成された宿場町。梅花藻が美しい。
 水茎岡山城の近くの琵琶湖畔。風もなく穏やかな琵琶湖越しに、比良山系が横たわる。釣りが終わって帰る支度(まだ、朝7時台なのに!)をしているバス釣りの人に声をかけると「寒いだけで釣れなかったよ」とのこと。ご苦労様です。

 中さんの運転するレンジローバーの助手席に乗り釣り場に到着するのは最高の気分だ。林道だろうがゴタゴタした感じがなく、極めてスムーズで乗り心地は上質だ。更に、メリディアンの音響システムから流れてくる、中さんセレクトのジャズがたまらない。英国貴族気分(てどんな気分なのか知る由もないが)で安曇川支流針畑川小川地区に到着する。

 この安曇川は漁協が入り組んでいて注意しなくてはならない。今回は朽木漁協区の遊漁券を買ったのだが、それ以外にも、久多漁協、廣瀬漁協、葛川漁協など色々分かれており、区分をしっかり確認しておかないと間違ってしまう。遊漁券一日券は2200円、現地徴収は4000円だから、必ず遊漁券は買っておくべし。

 この日は、雨予報だったが、ポツポツ程度だったのでずぶ濡れになることなくやれた。日曜日で京都近郊の釣り場なのに、他の釣り人には出会わなかった。また、気温は前日に比べて低下して、20度を越えなかったと思われるが、魚の活性は良かった。まあ、ハヤ君がとても元気で、沢山釣れてしまったのだが。それでも、時折アマゴが毛バリにやって来るので、ワクワク感が途切れることはなく楽しめて、京都からたった一時間の所で、この状況であれば申し分ないと思われた。中さんとしても、今まで、あまりに近いところだったので、意識したことが無くいい発見だったようだ(まさに灯台下暗し)。

 中さんの運転するレンジローバーで釣り場に到着して、レンジローバーの隣で釣りの支度をする。なんだか、英国貴族になった気分である。レンジローバーの乗り心地は本当にすごい。狭い林道でもガタガタした感じがしない。ムッ!中さんの運転が上手いのか‼
 中さんが釣り上げた良型アマゴ(アレレッ!朱点がないからヤマメ?しかし、安曇川は琵琶湖に注ぎ込むのでアマゴのはず。単純に言うと日本海にそそぐ川にはヤマメ、太平洋側へ注ぐ川にはアマゴが生息する)。ヒレがピンとしていて美しい。これが京都から1時間の所で釣れるのだ。素晴らしことだ。
 新緑の渓流を釣る中さん。中さんと防人は小学生の時から一緒に釣りをしているのだ。二人の実力派拮抗しており、良きライバルでもある。
 防人の毛バリにはニジマス君がやってきた。まだ幼さが残る感じだが、恐らく、上流の朽木こがわ渓流センターから流れ落ちてきた個体ではないだろうか?
 アマゴ、ニジマス以外にハヤ君が沢山いる。彼らはあまり釣れてほしくないのだが、元気に毛バリを食べに来るのだ。
 学生時代から使っているオービス(速度自動取り締まりのヤツではないよ!)のフライリール。防人のお気に入りの逸品だ。

 午後2時半には釣り終わり、車に戻って着替えをして京都の中さん宅に戻ったのが4時だから、本当に近いのだ。実は、もっと遅くまでつりをしたかったが、今回は、この後、重要なイベントが控えていたのだ。さきもりちゃんの症状につての説明、修理状況、今後の在り方について、営業のM田さん、サービスの人、中さんそして防人とで話し合いをすることになっていたのである。少し緊張する、あまり楽しくない話し合いが、代車ディフェンダーのオイル交換の機会に合わせて待ち受けていたのである。夕方4時30分、中さん邸からランドローバー京都向けて、中さんのレンジローバーと共に出発した。

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