2023年11月30日の木曜日、午前10時ごろ、家の前に代車が到着した。車種はランドローバーのディスカバリースポーツだ。

スポーツと呼ばれているだけあって、空力抵抗が小さめなスタイリッシュな風貌。神戸ナンバーなので、芦屋、帝塚山、宝塚、…みたいなところを想像して、ハイソな雰囲気を感じてしまうのは防人固有の症状か?

インパネはディフェンダーと似たところもあるけど、微妙に位置が違ったりで、戸惑うこともある。エンジン音はさきもりちゃんとそっくりなので、インジニウム2リッターなのかなあ。重量軽いのか加速感はかなり良い。
レンタカー屋さんが降りてきて、鍵と注意事項が書かれた書類を渡される。
「どの営業所から来られたんですか?」
というこちらの問いに
「大阪からです」
との答えに驚いてしまった。わざわざ大阪から運転してきたのか。名古屋にも支店があるはずなのだけど…?
「2000㎞しか走っていないほぼ新車です。見て頂ければわかりますが、傷はありませんよね」
ムムムッ!プレッシャーをかけられているのか!?周囲を見て回り、確かに新品同様だ。なんか新車の時の緊張感が戻ってきて、落ち着かないなあと思ってしまう。このレンタカー屋さん(オリックスレンタカー)とランドローバーは提携しているらしく、ランドローバーの新車が登場すると宣伝も兼ねてレンタカー屋さんに何台かが納車されるそうだ。
「これからどうやって帰るんですか?」
「電車で帰ります」
とのこと。彼の話では、さすがに名古屋に持ってきたのは初めてだけど、三重や福井にレンタカーを持っていくことはよくあることらしい。地理もよくわからないだろうから「駅まで送りますよ」ということで、彼を送り、その後、少しディスカバリースポーツを運転してみた。加速感はキビキビとしているし、コーナーリングは安定して地面を這いつくばるように反応してくれる。燃費も町中8㎞くらいでディフェンダーより優れていそうだ。ドライビングポジションは低く、一般の車のような感じ。なんだか、ソファーに座ってくつろいで運転しているような感じになり、眠くなってしまった。僕的にはパジェロやディフェンダーのように、ポジションが高くトラックを操っているような感じが大好きなので、ちょっと退屈に感じてしまった。まあ、30年間そういう車に乗ってきたからね。
《追記》

諏訪湖を背景に!都会的に洗練された雰囲気!

背後には”DISCOVERY"の文字がくっきりと!

今回の代車はディスカバリースポーツのR Dynamicというやつ。アレッ!後部座席のところにもドアがあるぞ!さきもりちゃんにはないのになあ。

フロントサイドからの雰囲気もカッコいい!背後の山は南アルプスの甲斐駒ヶ岳。ここは白州の道の駅だ。
その後、山梨の実家に帰ることになり、ロングドライブしたのでもう少し感想を述べておく。高速では時速100㎞でエンジン回転数1500、時速120㎞での回転数は1800でとても落ち着いた感じ。新東名で120㎞で走ってみると、一番この速度が安定し風きり音も少なく走りやすかった(125㎞以上は出していないので、もっと速度だしても安定かもしれないが…。まあ、ちょっと踏めば120㎞へ簡単に到達してしまう加速感は素晴らしい)。ちなみに、第四世代のパジェロは5速で時速100㎞のとき、3000回転でかなりエンジン頑張っていてうるさかった。わがさきもりちゃ(新型Defender90)は時速100㎞で1600~1650、時速120㎞で2000回転弱くらいか。そうしてみると、ディスカバリースポーツは加速もよく、高速でも安定しているところはディフェンダーを凌ぐことになる。ちなみに、我がさきもりちゃんはルーフキャリアーとサイドマウントギアキャリア―を装着しているので、100㎞以上出すと風きり音がうるさくなるので、日頃は100㎞以下で走る癖がついてしまったが。燃費は、山梨の身延から名古屋まで、高速道路を時速110~120㎞で走り続けて、リッター14㎞。また、諏訪パーキングから諏訪南で降りて、甲州街道(国道20号線)の白州道の駅までが14.5㎞、この道の駅から甲府市までがリッター18㎞とディフェンダーより明らかに良い。また、峠道のカーブも重心の低さが安定感を倍増していて、安心して攻めることが出来る感じ。”スポーツ”と名前が付いてるだけあって、ディフェンダーよりシャープさが目立つ結果となった。後、ディフェンダーとディスカバリースポーツの大きな違いとして、Sモード(スポーツモード)にした後の挙動が大きく異なる。ディフェンダーでスポーツモードに切り替えるとすぐにエンジンブレーキが作動するのだが、ディスカバリースポーツではエンジンブレーキはすぐ作動しない。まず、加速するような気配を見せてからエンジンブレーキが効いてくるのだ。ディフェンダーでのエンジンブレーキに慣れてしまっていた防人としては、このタイムラグが気になったのだが・・・。
ディフェンダーの場合、Dレンジで走行中にエンジンブレーキが欲しい場合は、Sモード(スポーツモード)に切り替える。するとすぐにエンジンブレーキが効くが、もっと効かせたい場合は、Sモードのままシフトレバーを手動で動かして、S4、S3,S2と下げていくのである。僕の理解ではディフェンダーのSモードはエンジンブレーキモードであり、スポーツモードのSというより、スローダウンモードのSと認識している。
ディスカバリースポーツの場合、Dレンジで走行中にエンジンブレーキが欲しい時は、ハンドル裏にある変速機(F1で採用されているパドルシフトですな)をカチカチやるだけで、サクッとD4、D3、D2と落としていけるのだ。極めてシンプルである。また、Sレンジ(スポーツモード)は、これは攻めるためのモードで、アクセルを踏んで加速することが前提なので、Sモードにした途端にエンジンブレーキでは出鼻をくじかれてしまい、スポーツの名を施されていることの意味がないのだ。ディスカバリースポーツは走ることの合理性を追及した車であることを痛感し、スポーツ的な走りの楽しさを与えてくれた。ディフェンダーにもパドルシフトついていると楽しかったのになあー!
(追記終わり)
今回のディスカバリーは5代目かな。ほとんど知らないのだけど、初代や二代目のディスカバリーが僕は好きだ。中さん(小学校からの悪友)が若い頃、中古で安く買ったヤツが初代だったかな。カッコよくて憧れたが、故障多発して、買った額より修理につぎ込んだ額の方が多かったの見て、「ランドローバーの車は僕の財力では何ともならないなあ」と思ったのだった。中古車屋さんも色々あって、持ち込まれた車を何の整備もせず、ただ洗っただけで、次の日には店頭で販売しているところも多い。その点、ちゃんとしたプロショップ(レイブリックみたいなところ)だと、ラジエーターホースのゴム類の交換、プラグ交換、ブレーキフルードの交換、…などきめ細かにやってくれるわけだけど、その点を押さえて中古車の価格を見ないといけないから難しいよね。それにしても、中さんはディスカバリー、レンジスポーツ、ディフェンダー、レンジSE(もうじき納車)のすべてのオーナーなのだからすごい。そういう防人は、ディフェンダーこそギリギリオーナーに成れたが、それ以外は、レンジスポーツは中さんに運転させてもらった。レンジSEもしばらくしてキズが付いたりしたら運転させてもらえるだろう(なんと、納車日に運転させてもらった。凄すぎて異次元の乗物でした)。ディスカバリーは今回代車での運転ができた。とまあ、こんな感じでランドローバーの車それなりに運転しているよね(オーナでないだけで…!)。
レンジローバー
最高級四駆で、英国の晩餐会に唯一乗りつけることが許されている。晩餐会好きな人に向く。
ディスカバリー
ファミリー四駆で、家族と共に旅行やアウトドアーを楽しむ人に向く。
ディフェンダー
泥だらけ四駆で、オヤジの独りよがりで、家族を犠牲にする人に向く(これオレのことかッ!)。
こんな感じのまとめで良いだろうか。
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