Defenderピヨピヨ日記(NO8 娘を訪ねて50里! さきもりちゃんエンジン停止&エンジン警告灯点灯)

Defender購入後日記

父の日の6月18日早朝4時半、信州松本の娘を訪ねて、さきもりちゃん、ぴよ子、ぴよ太、そして僕の4人(?)で名古屋の家を出発した。娘の下宿探しのためなのだが、4月から松本で下宿生活を始めたばかりなのに、なぜ再び下宿探しなのか?それは、娘の通う大学は各学部が長野の色々なところに散らばっていて、二年生になると、松本を離れてそれぞれの学部のある地域で勉強することになる。そのため、大学二年からの下宿探しということなのだが、

「いくら何でも早すぎるだろう!秋くらいでいいだろう‼」

と奥さんに言うと、それでは遅いらしい。まさかという疑念を抱きつつ、中央高速を松本に向けてひた走る。その距離50里、母を訪ねて3000里から比べるとはるかに少ないが…。

さきもりちゃんのダッシュボードがぴよ子とぴよ太の巣に!
7時30分、松本着!市内を流れる女鳥羽川!この景色も見慣れてきました。

 7時30分に娘をピックアップ、娘の通うことになるであろう学部のキャンパスに向かう。朝9時に大学の入り口のところで、不動産屋さんと待ち合わせをしているのである。不動産屋さんと合流後は、市内の物件を見て回るために、彼のコンパクトカーの後にくっついて、S字、クランク、狭小幅員路の難関を次から次へとくぐり抜ける。

「おーいッ!こんな細いところに入るんかい」

と叫びたくなるが、僕の心の声は届かない。仮免試験のクランクで落第した娘は目を丸くし、不安げにみている。物件につくと脇に停め、周囲を見て回り、室内が見れるものは見て(この時期なので、室内を見ることが出来る物件は稀で、ほとんどは外からの見学のみ)、その後、すぐ出発してまた次の物件。不動産屋さんも二時間ごとにお客さんの予約が入っていて、次から次へと案内しないといけないようで、まさに、今が物件探しのピーク。早い人はGWから探しにくるようだ。入居まで一年弱あるこの時期に、すでに物件の争奪戦が始まっていることに開いた口がふさがらなかった。不動産屋さんが、さきもりちゃんの太った図体を見て(失礼なッ!)

「お客様の車は近くの駐車場に置いて、次の物件から僕の車で見て回りましょうか。場所が複雑なので!」

という提案に了解して、不動産屋さんの車の後について出発。路地から表通りに出るときに、偶然にも旧型ディフェンダーが颯爽と目の前を通り過ぎていった。雨漏り、クラッチの定期的崩壊、ドナドナ、…。数々のトラブルも含めてカーライフを楽しめる大きな器を持つオーナーへの畏敬の念が沸き起こる。不動産屋さんは旧型ディフェンダーの方向に曲がったので、我がさきもりちゃんも後を追う。不動産屋さんの車が駐車場に入るのを見届けた丁度その時、我が新型ディフェンダーの挙動がおかしくなった。ガクンッ、ガクンと振動が始まり、スピード落ち、エンジン音もか細く、…、しまいには道の中央でエンジン停止、航行不能に!エンジンスタートボタンを焦りながら押しても、蘇生する気配がない。

「お~いッ!さきもりちゃん、一体どうしたんや?先代(旧型ディフェンダー)のDNAを色濃く受け継いだんか?」

と語りかけるも、反応なし。ヤバい、道の真ん中だ。深呼吸して、もう一度、スタートボタンを押すとエンジン始動はしたが、今度はモニターの所にオレンジ色の『エンジン点検警告灯(エンジンチェックランプ)』のランプが点灯。このまま走行するとまずいなあと思うが、ここは道の真ん中である。まずはどかないと。

エンジン点検警告灯(エンジンチェックランプ)。これが点灯したら、車を運転してはいけない。

 後ろの車に謝って、駐車場に入り、不動産屋さんの車の隣に駐車。エンジンを切り、不安げにさきもりちゃんを眺めるが、余韻に浸っている暇はない。不動産屋さんの車に乗り込み、物件見学を続ける。一時間ほど見て回るが、その間もさきもりちゃんのことをが気になり、落ち着かない。最悪、車は不動産屋さんの所に置いて、我々は電車で帰るか。しかし、京都まで運ぶのはどうするのだろうか?などと、色々なことが妄想される。旧型のオーナーなら、こんな時も、余裕でこの状況を楽しみ、コーヒーでも飲みながら「病院でエンジン診てもらうか!」なんて話しかけ、ドナドナドーナ、ドーナ―…と心で歌うのだろうか。表の笑顔の裏側に悲哀を秘めた、深みのある大人に成りたいと思いつつ、再び駐車場に戻り、あたふたとエンジンをスタートさせる。幸運なことに、エンジンは普通にスタートし、エンジンチェックランプも消灯している。M田さんにその旨伝えると、

「いずれにしても今度(いよいよサイドマウントとルーフキャリアーを装着するのだ)、京都で履歴を調べてみましょう」

ということになった。まあ、警告灯が消えたということは緊急性は少ないということか?思い返してみると、次から次へと物件診て回る過程で、暖気(いつもは回転数が落ちてから、Dに入れてスタートしている)せずスタートしたり、特にきちんとブレーキ踏まずにシフトレバーをDに入れたりと極めて慌ただしかったので、コンピュータが誤作動して、エンジンが止まってしまったのでは?あくまでも、僕の楽観的素人判断だが。その後、名古屋まで200㎞以上走っても、いつもと何ら変わらなかったので恐らくは大事に至っていないのでは(逆に、チェックランプ点灯のまま不具合ありで200㎞走ったらヤバいね)!まあ、履歴診断の結果は如何に?といったところだろうか(後日、報告します)。

追伸 この時点ではそれほど深刻ではなかったが、この秋に二回目のエンストとその修理に伴う3カ月強の長期入院、晴れて退院したかと思っていたら、二か月後の2024年3月に三回目のエンストが発生し、再び入院となり、深刻な事態に至っていくのである。これからの未来は激動のカーライフが待ち受けているのであるが、この時点での防人はかなり呑気に構えていたようだ。

 エンジンスタート後、不動産屋さんと別れて、町を走っていると、美味しそうなスパゲッティ屋さんを娘が発見!そこで昼飯となった。サラダや飲み物が自由に選ぶことが出来て、スパゲッティも美味しかった。日頃、生協とかで値段を気にしながらの生活だったためか、お金を気にすることなくオーダーでき(払う方の僕は気になるが)、内容も充実した昼飯だったので、娘は満足したようだ。

外見はおしゃれな感じだ。駐車場は広く、来たときは僕の車だけだったが、その後、すぐ満杯に!人気店なんだね。
気を付けないと、これだけでお腹いっぱいになってしまうぞ。飲み物も、色々なタイプのものが選べた。
これは娘が頼んだスパゲッティ!つまり、ミートソース?
これは防人が頼んだもの。エビと貝柱のクリームソーススパである。

 午後は、紹介してもらった物件や他の不動産屋さんの物件も見て回るが、午前中のエンスト以降、ナビがロックしたまま直すこともなく走り続け、慣れない街を不動産屋さんの物件地図のみで感覚で移動することになった。まあ、日頃はナビなしでドライブしているし、紙の地図の方が気楽なので、ナビロックのままで全く気にならないというのが本音なんだけどね。

ナビとかがフリーズして、それを直したかったら、上のオレンジ色矢印の所のボタンを10~20秒長押しするとリセットされる。今のところこれで画面のフリーズは元通りに復活している。

 結局、午前中に見て回った物件の中に娘が気に入ったものがあったようなので、そこを予約することに決定。不動産屋さんで一通りの手続きして、松本に戻る。時間はまだ5時前だが、娘殿はお腹が減ったようである。市内の女鳥羽川沿いにあるコインパークにさきもりちゃんを停めて、川に沿って歩く。この周辺はおしゃれな店があり、歩いていても楽しい。しばらく行くと、今日のお目当ての、おきな堂に到着。いつもは、5時半の開店前から人が並ぶのだが、今日は誰もおらず、まだ5時だというのにお店がやっている。よく見ると、6時半にはラストオーダーとある。どうも、日曜日は一日中やってい、その代わり、お店を閉めるのが早いため、夕飯目当ての人はあまり来ないらしい。早速中に入り、僕はもちろんハンバーグ(煮込みハンバーグ)、娘は信州安曇野豚のポークステーキを注文。日頃学食などで500円未満を意識しながら注文しているようで、今日はそれから解放されて、

「値段を気にせず、1000円以上の料理を注文できるのは気持ちいいねえッ」

とのこと。

おきな堂の外観。写真右側の橋が女鳥羽川に架かる橋で、鳥居は四柱神社のもの。
店内はレトロ感が漂い、いい感じ。1933年からやっているというから驚きだ。
吾輩の煮込みハンバーグは、肉の味がしっかりしていて、しかも、きめ細かくご飯との相性抜群だ。
娘の頼んだ、ポークステーキはボリューム満点。4年前に来た時、両親と来ていた体育会系学生が、このポークステーキとハンバーグステーキの両方を注文し、ハヤシライスと共に食べていた光景は圧巻だった。

 夕飯後は、女鳥羽川沿いにあるコンフィチュール専門店のChez Momoというお店による。店に入る前に、娘が

「アッ、今日は父の日だね」

と一言、思い出したように言った。

 入店すると、娘は色々な焼き菓子を選び始める。果物を砂糖と共に煮込んだもの(これがコンフィチュールというものだったかな)がふんだんに入っているお菓子は見るからにおいしそうである。娘は父の日なので、それを吾輩のために選んで、バイト代で買ってくれるのか?思わず、涙腺が緩みかけると、レジの前に行った娘は品物を置き、こちらを見ている。彼女の所作からは自分の財布を取り出す気配はない。んッ?お父さんが払うのか?

「これらは誰が食べるんだ?」

と聞くと、どうも娘様がお食べになるらしい。仕方なく、帰りのドライブで食べるためのお父さん用のブラウニーも1つだけつけ足して、父の日なのに、父のお金で、父のためのブラウニーに加えて娘の分まで買うことになった。更に、スーパーにも寄って、日頃買わない牛肉とか、豚の煮込みとか、軽井沢ソーセージとかいろいろなものを買い与えて、下宿に送り届けた。

 来るときはオール高速だったので、帰りはオール下道で行くか!と思い、ファミマに寄って、いつものコメダまろやかミルクコーヒーを補充する(来るときも飲んだけどね)が、これはドライブで眠くなったとき用に、保冷バックでガンガンに冷やしておくのだ。東京板橋と滋賀県大津を結ぶ中山道69次は、塩尻から瑞浪あたりまでは、国道19号線と並んで走ることになる。洗馬、贄川、奈良井、藪原、宮ノ越、福島、上松、…、などの宿場町の面影を残した街並みを眺めながらの(と言っても、夜は見えないけどね)ドライブは最高だ。ちなみに、今回、奈良井から馬籠かけてはリッター20.1㎞、松本から名古屋まで全合計でもリッター16.4㎞という好記録を達成。昼間、まさかのエンジンストール&エンジンチェックランプ点灯というハプニングに見舞われたさきもりちゃんだったが、帰り道は、いたって元気だった。しかし、今度7月の初めに、サイドマウントギアキャリアーとエクスペディションルーフキャリアー装着という一大イベントがあるので、その時に、健康診断もきちんと受けてもらはないとね!と思うのだった。

夕陽が北アルプスに沈む。太陽の右隣が、常念岳。松本に住むと、太陽は北アルプスに沈むのか。北アルプス好きの僕としてはたまらない。
中山道34宿、奈良井に到着。蒸気機関車C12型がお出迎え。マニアな人にはたまらない鉄道遺産らしいが、僕には??
昼間はご機嫌斜めだったさきもりちゃんだが、夜のドライブは上機嫌。ここ奈良井宿から馬籠宿までリッター20.1㎞達成。これはなかなかの記録ではないだろうか。
奈良井川にかかる、ライトアップされた木曽の大橋。夜の帳が降り始めた木曽の谷も気持ちが良い。さて、これから名古屋に向けて楽しいドライブだ。

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