この前、山梨白秋の橋場文庫を訪れたとき、大量の栗をいただいたのだ。自宅の畑に栗の木があって、秋になると大量に落下して、その消費が大変だという羨ましすぎる状況。「持て余しているので、どんどん持って行って!」とのことで、遠慮なく名古屋まで運搬してきたのだった。「マロンペーストでも作ってみるか!」と思い立ち、栗を大きめの鍋に入れだしたのだが、思いのほか量が多く、運搬した栗の半分ほどで鍋がいっぱいになってしまった。今後栗が夢に出てきそうな防人である。

鍋に水を入れ、塩を振り、栗を40~50分ほど煮る。その後、半日ほど鍋に入れたまま冷めるのを待つ。

ゆでた栗をまな板の上で、包丁で真っ二つに切断していく。思いのほか手元が滑って、自分の手を切断しそうになるので注意注意。

細めのスプーンで栗を殻からほじくり出すのだが、これがなかなか根気のいる作業だ。途中で、カニを食べるときの細スプーンに切り替えたら、少し楽にほじくり出せるようになった。

やっと終わりました。このほじくり作業は登山や渓流釣りよりはるかに疲れる作業に感じてしまう。ケーキ屋さんとかもこんな作業やっているかね?気が付いたら、中型ボールにいっぱいの量になった。

栗の半分くらいの水と砂糖を入れて、ぐつぐつと煮込む。この時、あくを丁寧に取りながら煮ることがポイントか!もちろん、お水を牛乳とかにするとよりクリーミーになるだろうけど、量が多いのでさっぱり仕上げるために水にしたのだ。

煮込み終わったけど、少し水分を飛ばし過ぎたかも。この場合はミキサーで裏ごしするときに、水をつけ足しながらやればOKか。もちろん、これでも十分美味しいので、2~3サジほどパクパク食べてしまった。

水分を補いながらミキサーにかける。まあ、このままでも十分美味しいのだが、ミキサーにかけることでペースト感が出るし、水分を補えるし。それにしても、量が多いので、何セットも繰り返しミキサ掛けする羽目になった。

やっとできましたな。それにしても大量だ。まだ、栗は半分も残っているのだが!この出来上がったペーストを食べるときは、もちろん、そのままでもよいのだが、生クリーム、バニラエッセンスやラム酒を混ぜ合わせれば洋風ペーストとなるだろう。

昼は奥様孝行で一緒にIKEAに行ったのだ。そして、IKEA内の食堂の"秋のデザートセット"でモンブランとか大学芋とかをたらふく食べた。更に、今回のマロンペースト作りの途中で味見という大義名分のもとペロペロと・・・。極めつけは、スーパーで買ったモンブランどら焼きとアイスコーヒーで夜のおやつタイム。

次の日の朝は食パンを焼いて、バター塗って、そこに、クリームとバニラエッセンスで味を洋風に整えたマロンペーストを塗りたくって食したのだった。こんな感じで秋を満喫しすぎて、少し、マロンペーストは飽きてきてしまった。と言うことで、残りの栗は和風の栗餡仕立てにしますかな。ところで、栗を餡にするにはどうすればいいのだろうか?
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